江田五月活動日誌 2016年6月 >>日程表 ホーム総目次6月目次前へ次へ

6月15日(水) 6・15、構革論、政治の偏り

 今日は、私たちにとっては忘れられない「6・15」です。「忘れまい6・15 若者の血の上に雨は降る 一つの手が 砕かれた すべての手を組ませるため 忘れまい拭われぬ血 われら全ての夜明けまで 手に手を渡せ さらにさらに固く」。覚えている方はいるでしょうか。往時芒々ですが、この歌は今もはっきり覚えています。

 この後、当時の日本社会党の中で、「安保闘争の総括」が大議論となりました。現実を直視して安保闘争は敗北だったと認め、その原因は「政権構想」がなかったことにあるという結論に至り、「護憲・民主・中立」の政権を目指し、憲法についても「護憲」から「憲法完全実施」へと微妙な舵の切り替えが行われて、構造改革論が主張されるに至りました。その後、構造改革は戦略か戦術かという不毛な論争が起きて「倫理の優越と論理の不毛」という時代に迷い込み、日本の民主主義は大きく遅れたのです。

 しかし、まだ当時は、いわゆる「保守勢力」という皆さんもずっと中道寄りでした。今の政治勢力の分布図は、当時とは様変わりしており、「アベの暴走」政治にストップをかけることが最大の課題になっていること自体が、今の勢力分布の偏りを示していると思います。私たちは今、この偏りの現実から出発せざるを得ないのであり、これが今夏の参院選の最大のテーマなのです。


2016年6月15日(水)

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