江田五月活動日誌 2006年9月 >>日程表 ホーム総目次9月目次前へ次へ

9月4日(月) ソフィア(福井大使、ピリンスキ議長、本会議場、ネフスキ寺院、日本企業、無名戦士、スタニシェフ首相、総合学校、副議長招宴)

ピリンスキ議長と

今日はいよいよブルガリアでの活動開始です。朝食後、8時45分から9時半まで、福井宏一郎大使からブルガリア情勢につきヒアリング。共産主義体制の崩壊後、国内では政治的にも経済的にもなかなか軟着陸が出来ず、苦労を重ねているようです。日本との関係では、政治面や文化面では良好ですが、経済面では特に日本からの投資や企業活動が伸びていません。来年1月にEU加盟の実現を目指して、課題とされる司法改革や汚職・組織犯罪対策に全力を上げています。

戦前、日本の若きジャーナリストがオリエント急行でソフィアに降り立ち、わずか2時間の滞在で若きブルガリア女性と出会いました。二人の恋は、東京空襲の中でも劇的に発展し、幸せなカップルになるのですが、それも長く続きません。こんなストーリーの「Destiny for Two」というオペラが、近々発表されるそうです。日本とブルガリアの関係を、ヨーグルトと琴欧州に続き、オペラでも深めたいものです。

9時50分にホテルを発ち、10時から40分間、国民議会でピリンスキ議長と会談。副議長は連立3与党から各1名と野党から交代で1名の4名とのこと。その後、議会の本会議場などを案内してもらいました。質素ですが実務的だという印象です。

国会本会議場で 議長席

11時半前から1時間、ブルガリア正教のアレクサンダル・ネフスキ寺院を訪問。築100年ほどの立派な教会で、中心のドームは青空に金色に光って鮮やかでした。

12時半から2時間弱、現地に進出している日本企業の皆さんと昼食懇談会。苦戦の経済関係の最前線で、大変な苦労をされています。徳洲会がベッド数1000という大病院を建設中で、大きな役割を果たしそうです。

アレクサンダル・ネフスキ寺院 日本企業の皆さんと

14時半、無名戦士の墓に献花。角田副議長が代表して花束を捧げ、私たちも黙祷しました。15時から1時間弱、スタニシェフ首相と会談。政局が安定しない中、40歳の若い指導者が登場したのです。30分の予定が大幅に伸び、日本の支援に大きな期待を掛けていることを伺わせました。

無名戦士の墓へ スタニシェフ首相(後姿)は40歳

16時過ぎから1時間強、ソフィア第18総合学校を視察。100年程度の歴史を持つ伝統絞で、3人も首相を輩出しているとか。12学年のうち、8年生から12年生までが日本語を学んでいます。今年から1年生もはじめたそうです。体制変革の後、当時の校長が日本語学習の導入を決め、日本で叙勲されました。青年海外協力隊の若い女性が2人、指導の手助けをしており、大いに役に立っていました。

総合学校の日本語教室 海外青年協力隊の皆さん

17時半、国立博物館に併設された工芸品売り場に寄ってみました。18時過ぎにホテルに着き、若干の休憩の後、19時半からリュトフィ副議長主催の歓迎晩餐会で、これから出かけます。今日は終日、澄み渡った青空でした。

歴史物のピアノ リュトフィ副議長招宴

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