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9月17日(金) ケープタウン、コアリ議長、上院、議会見学、憲法、教育、アフリカ料理

コアリ上院議長と懇談
お土産は日本人形

今日は6時半に荷物を出して、7時過ぎにヨハネスブルグ空港へ。8時の南ア航空で、ケープタウンへ。10時過ぎに到着。荷物を受け取って、10時半に空港を発って南アの議会へ。11時から16時過ぎまで、議会の中でミーティングと見学。

まず、11時から1時間、コアリ上院議長を表敬訪問し、お話を聞きました。アパルトヘイトと闘った労働組合出身の女性議員で、出身はソウェトだとのこと。安定感があり好感が持てます。私も、英国留学当時の経験と、国会議員になってから南アの民主化支援に努力してきたことを話し、ソウェトの現状と超高級ビルの立ち並ぶ地域との格差の是正に取り組んで欲しいとお願いしました。

12時から1時間ほど、ウィンドフォエル上院議運委員長らと会談。上院は、9の州からの10人ずつの代表で構成されます。6人は常勤、4人は州の首長さんを含む非常勤の議員です。国レベルの法案については下院が、州に影響を与える法案については上院が、大きな権限を持ちます。役割分担がはっきりしています。いずれも解散はありません。議員の身分や倫理について議論中で、例えば年金については、充実させるよう検討しているとのことです。

13時から1時間半ほど、議会内の食堂で、コアリ議長らを交えて昼食。この間も議論は続き、私も南ア憲法の人権条項について聞いてみました。民主化後の南アの中核部分で、きわめて大切に思っているとのことです。27歳の中国系の下院議員、ワン君も参加。アフリカ民族会議(ANC)が圧倒的な勢力を誇る中で、彼は民主党を名乗っていました。

その後、下院、第3院、上院と、見学。第3院は、アパルトヘイト当時に人種差別の必要から使われていた部屋で、ここで首相が暗殺されたこともあります。犯人は議会スタッフで、精神異常扱いで入院させられ、マンデラ大統領によって釈放されたそうです。

15時から1時間ほど、文教関係の委員会の議員数人と懇談。極貧とエイズなどがあり、初等教育が大変に困難とのことです。17時過ぎに、やっとホテルにチェックイン。19時過ぎから、コアリ議長主催の晩餐会です。

ケープタウンは曇り。ホテルの窓から、白波の立つ大西洋が見えます。バスコ・ダ・ガマは、ここまで来て嵐で引き返したのです。明日は晴れると良いのですが。


夕食懇親会は、エジプト、エチオピア、モザンビークなど、アフリカ各地の郷土料理で、大いに盛り上がり、最後はみんなでダンスとなりました。


ウインドフォエル委員長らと上院について 雲が切れた瞬間の大統領官邸
27歳のワン下院議員 下院の議長席で
第3院の雰囲気 夕食会の最後はダンスに
 

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