江田五月 活動日誌 2002年2月 (24〜28) >>日程表 ホーム総目次2月目次前へ次へ


2月24日(日) 編集会議、取材、報道被害、定期協議、タンゴ

今日は、8時のフライトで岡山へ。10時から2時間、後援会報「五月会だより」の編集会議。衆知を集めようというわけです。と言っても、数人ですが。

新井省吾と名乗る方が、写真週刊誌「フライデー」の記者という名刺を持って、カメラマンとご一緒に取材に来られました。約束はなかったのですが、12時15分から30分ほど、お会いしました。例の場外馬券売り場にからむ訴訟の件で、「計画挫折に対する報復訴訟です。」と申し上げました。3人の女性が原告、私を含め8人の男性が被告という事件で、この多人数の法律関係を成り立たせるには、馬券売り場建設をめぐる争いを前提にするほかないのですが、記者さんの関心は、私が女性の胸を触ったかどうかに集中していたようです。もちろん触っていません。衆人環視の中なのに、想像もできない捏造です。

記者さんのお話では、女性は大勢の人にテントの隅に押しやられ、うつむいていたそうで、私に対し「それ以上すると、セクハラで訴えますよ。」と言ったのに、強制わいせつに及んだと言っているそうです。主催者側のビデオを見ると、そういう様子でないことは一目瞭然なので、ビデオがあることは申し上げました。請求原因はセクハラでなく、強制わいせつであることも。女性は誌面に、どう登場するのでしょうか。

13時半から15時まで、「メディア報道とメディア・リテラシー」の講演会。講師は、松本サリン事件の報道被害者、河野義行さん。誤った思い込みによる報道や捜査の被害につき、迫力と説得力のある話でした。国会で間もなく審議が始まる、「人権擁護法案」では、メディアによる人権侵害もテーマのひとつです。

知人の見舞い。16時から2時間、連合岡山の幹部の皆さんと民主党県連の幹部との定期協議。総勢22人の会議で、年末年始にかけて、共に人事の変更があり、初めての顔合わせでした。選挙関係や党勢拡大などにつき、協力をお願いしました。終わって1時間ほど、懇親会。

19時過ぎ、岡山アルゼンチン友好サロン会議のタンゴ演奏会。挨拶をし、1時間ほど、情熱的な演奏を堪能しました。



2月25日(月) 街宣、事務局、憲法、教育、司法書士

今日は、7時半から1時間の恒例の駅前演説「おはよう730、民主党です」に参加し、30分程度、小泉改革のごまかしにつき話しました。暖かいとはいうものの、やはりまだ2月。寒さで震え上がりました。

喫茶店で朝食。9時半から2時間ほど、事務局会議。月曜日の朝が定例なのですが、私は、年初から月曜朝も東京ばかりで、会議に出られたのは、今年になって初めてです。この2ヶ月ほどの政治の動きをまとめて解説し、これからの行動計画を協議しました。

12時過ぎの新幹線で上京。15時半過ぎ、参議院憲法調査会事務局と、今後の進め方につき協議。16時から、民主党憲法調査会の進め方につき、鳩山代表、中野会長と協議。近々、役員会を開きます。

17時から、教育基本問題特別調査会で日能研の高木幹夫代表からヒアリング。文部省の学習指導要領の動きに対し、厳しく警鐘を鳴らされ、学習の自由度を確保する必要を説かれました。17時半から、日本司法書士会連合会の北野聖造会長さんらが来られ、司法書士法改正案につき意見を聞きました。



2月26日(火) NPO、全印刷、更生保護、役員会、NC、人権、大会委

今日は、8時から内閣部門会議に出席し、NPO支援税制の民主党案につき説明し、了承されました。昨年に引き続き、実質的に昨年と同じ内容の所得税法と地方税法の改正案の提出を目指しています。

8時20分、遅れて全印刷労組の朝食会へ。独立行政法人に移行するため、対応策の協議です。10時、法務省の担当者から、更生保護事業法改正案の説明聴取。その後、サイクル機構労組の皆さんほかの来客。

12時から、常任役員会。(1)参議院の予算委員会での参考人質疑、(2)22日の小沢・鳩山会談が議論の中心でした。(1)については、ピースウインズの大西さんの帰国可能性が焦点ですが、思惑を離れて、公式ベースで事務折衝を進め、3月4日に参考人質疑を実現すべきだと、(2)については、既に執行部として野党協力を進めることを決めているのですから、党内説明を十分にすることとし、野党関係の深化のための努力は進めるべきだと、それぞれ主張しました。

15時、NC会議。NPO支援税制につき、私から説明し、議員提案をすることが了承されました。

16時半、「人権擁護法案」に対する民主党の対案につき、参議院法制局と協議。大綱の大筋がまとまってきました。近々、明らかにします。その後、デスクワークと来客。

19時から、1月の民主党大会の議長さんや裏方を務めた本部職員の皆さんの慰労会。菅幹事長から皆さんに、ねぎらいの言葉がありました。



2月27日(水) 秘書会、合同会議、憲法、NPO、フライデー

今日は、朝はゆっくりゴミ捨てなど。11時、民主党秘書会の皆さんが要望に来られました。衆議院解散の翌日から総選挙開票で当選が確定する前日までは、国会議員ではないので、その期間の報酬をゼロにするよう、歳費を日割りにするアイディアが浮上しています。歳費を労働の対価と考えるのでしょう。そうすると、その期間は当然、秘書も国会議員秘書ではないので、秘書給与も日割りにし、退職金も出し、年金なども中断することになります。議員秘書は、身分についての根拠法がなく、雇用保険も予告手当もないなど、その身分は極めて不安定です。その改善策を講じずに、待遇低下だけを行うのは反対というわけで、当然のご主張と思います。歳費を労働の対価と考えるのが妥当かどうかであって、私はそうではないと思います。

12時から、国対・理事合同会議。予算委員会の参考人質疑の顛末などが報告されました。12時50分、参議院憲法調査会幹事会。13時から2時間強、調査会を開き、佐藤幸治教授から、国民主権の下での司法の在り方を中心にご意見を伺い、質疑をしました。司法制度改革審議会会長としてまとめられた意見書にそった、極めて説得力のあるご意見でした。15時20分から、幹事懇談会を開き、今後の進め方につき協議しました。

NPO議連の役員会に出席できず、16時半から報告を聞きました。NPO法改正の協議ですが、役員会案のままでは、私たちのNPO税制案と矛盾することになるので、その処理をめぐって電話で関係者と協議。

同時進行で、例のフライデーの取材が、記事になるというので、対応を考えました。結局、私が編集部に電話をし、編集次長とお話ししました。次長は、私の主張を理解され、記事の書き方も広告も、決して私が心配するようなことにはしないということでした。そこで念のため、私のお願いをメールで送らせていただくこととし、次長のアドレスを伺ってメールを送りました。法的措置の警告といったことはしません。

夜は、知人と会食。知人は、フライデーの話はなかなか粋なことじゃあないですかと、笑ってくれました。持つべきものは友達です。エネルギーを使うに値しないばかばかしい訴訟なので、フライデーも粋な扱いをして欲しいと思います。



2月28日(木) 有事、女性、国の・・、予算、法務、NC、触法、ET

今日は8時から、緊急事態法制に関する外交・安保・内閣・国土交通部門合同会議で、松坂大学の浜谷教授から、アメリカの議会承認手続きなどのお話を伺いました。

10時から、女性政策検討会で、女性政策草案の協議。年金、税制などから大相撲表彰式まで、テーマは多種多様ですが、要はジェンダーの視点です。11時半から、国のかたち研究会。私は、フライデーの記事につきコメントだけして中座。12時から10分余、予算委員会で、塩川財務相から予算の概要説明を聴取。

13時半から1時間、法務部門会議。各報告の後、更生保護事業法改正案につき、法務省から説明聴取し、賛否の協議。次いで私から、政府の「人権擁護法案」に対する民主党の対案「人権侵害による被害の救済及び予防等に関する法律案」の大綱を説明し、協議の後了承。倒産法制、選択的夫婦別氏制についても議論。14時半、法務省担当者が「人権擁護法案」につき説明に来室。

15時から、NC会議。鳩山代表が4野党党首会談につき説明。鈴木宗男氏証人喚問とデフレ対策集中審議に焦点を絞り、これを予算採決の前提とします。税制関係法案は、すべて一括して反対と決まりました。NPO税制法案の提出準備を急ぎます。終了後、NCメンバーに私からフライデーの記事につきコメント。菅幹事長と協議。

16時半から1時間、司法と精神医療の連携に関するPTで、専修大学の岩井宜子教授のお話。私の大学同級生です。精神障害のため刑事責任を問えないものに対する刑事政策的手法がないのは、「法の欠缺」と言えるので、ここに政府案のような制度を作ることは認められるという意見です。「欠缺」は「けんけつ」、適用すべき法がないこと。そこまでは私も分かるのですが、なぜ地方裁判所か、彼女の意見を聞いてもすっきりしません。後で、私の家裁案をぶつけてみると、それは賛成とのこと。もう少し議論をしてみたいところです。

18時前、岡崎トミ子さんと、東ティモール議員連盟につき協議。近々、役員会と総会を開きます。


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