江田五月 活動日誌 2000年5月(21〜25) >>日程表

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5月21日(日) 菅さん来援(河田さん、中桐さん)、右翼さん

今日は、まず8時半から近所の芥子山学区民大運動会。第21回目で、つまりこの学区が出来て概ね21年。新興住宅地です。

あとは、総選挙一色。

11時から、河田英正さん(岡山1区)の決起集会。ところが、予定していた菅さんが、急遽テレビ出演でキャンセル。代わりを菅夫人の伸子さんと私たちで務めました。いつもの日曜日朝の3連続政治番組なので、皆納得してくれ、ホッとしました。

1時から、中桐伸五さん(岡山2区)の女性の会。2時から中桐さんの決起集会。菅さんは、昨夜の津山の後、夜行列車で帰京。テレビ出演の後、空路来岡して、中桐集会に。頭が下がります。

いずれの決起集会も、なかなか盛況で、菅さんの話も良く、盛り上がってきました。

4時から記者会見。民主党の「サミット準備本部」立ち上げを発表。4時半から街頭演説。菅さんはそこで別れ、次は奈良だそうです。

街頭演説を終わって車から降りると、「私、右翼をやっているんですが、」という人が寄ってきて、「森幹事長(!)の神の国というのは、私たちの悲願で…」と言うので、一瞬緊張。やはり背景があるんですよ。

夜は、江田事務所の選対会議。その後、久しぶりに景気付けに一杯やりました。



5月22日(月) 誕生日、行政監視、片山光代さん、旧交

今日(5月22日)は、私の59回目の誕生日。ということは、父・江田三郎の命日ということです。あれから23年が経ちました。早いものです。

7時半、岡山駅前で「おはよう、民主党です」。街頭で約15分訴え、8時過ぎの新幹線で上京。12時前に着き、1時から行政監視委員会。竹村泰子さんがストーカーにつき質問。警察問題と会計検査院の充実について、委員会としての決議を行いました。

終わって直ちに、高円寺駅前に。次いで阿佐ヶ谷駅前。片山光代さん(東京8区)の応援の街頭演説です。都議の田中良さん、藤田愛子さんも一緒でした。

片山さんは、私と同年。税理士で、町田市の市会議員もされました。行政の会計が大福帳方式なのを批判し、公会計に企業会計原則を導入することを訴え、さらに、税制や社会保険制度を女性の自立に役立つように改革することを訴えています。

40年前に大学入学時に同級だった岩井宜子(専修大教授)さんと、38年前荻窪時代にアパート(マンションではありません)で隣同士だった近藤税理士とが、演説を聞きに来てくれました。片山さんとは、岩井さんは神戸高校の同級、近藤さんは税理士仲間。世間は狭いねといいながら、一献傾けました。

日本テレビの世論調査で、森内閣の支持率大変化。支持率半減、不支持率急増で、大逆転です。激変の予感ですね。



5月23日(火) 商法改正、総選挙(馬渡さん、鮫島さん)、NC会議

今日は、10時から法務委員会で、商法改正の質疑の大詰め。私は、午前の部の終了と同時に、地下鉄で荒川区へ。馬渡龍治さん(東京15区)の事務所開きで挨拶。鳩山邦夫さんの秘書からの立候補ですが、邦夫さんは今日自民党に復党。微妙な立場ですが、区議の福馬恵美子さん(旧社民連)が応援しており、動揺せず民主党の期待に応えて欲しいです。

午後1時には委員会に戻り、2時からNC会議。「沖縄振興策」、「18歳から成人(民法、選挙権、少年法)」、「サミット準備本部設置」を決定。

「住民投票法案」を決定。内容は、(1)地方自治体に「住民投票条例」制定を義務づける、(2)法律は大枠を定めるだけで、請求要件、対象事項などの内容は大幅に住民自治に委ねる、(3)情報公開などです。もう「住民投票は民主主義の誤作動」などとは言わせません。

自民党が「健康保険法改正案」の成立を断念したため、7月1日から老人の薬剤費一部負担が避けられなくなります。そこで与党は、「国が肩代わりする法案」を出してきました。もともと政府・与党の怠慢が原因なのに、将来の国民にこの付けを回すというのでは、安直に過ぎます。反対です。

中海、吉野川、川辺川に次いで、諫早湾も事業反対を決定。無駄なゼネコン型公共事業にストップをかけます。

ピントはずれの内閣提出「少年法改正案」を廃案とするための妥協として、衆議院法務委員会で「少年非行対策決議」を採択、その説明をしました。

3時半に、法務委員会で商法改正の採決。衆議院で修正されており、賛成。

4時、「『神の国』発言を許すな!市民集会」で挨拶。

4時15分から、夫婦別姓選択制などの「民法改正案」の審議入りに備えた打ち合わせ。私も提案者です。

7時過ぎ、池袋で鮫島宗明さん(東京10区)の集会で挨拶。大盛況でした。



5月24日(水) 東チモール報告、本会議、応援(須藤さん、北村さん)

今日は8時から、外務省南東アジア2課の石井課長から、河野外相の東チモール訪問の報告を聞きました。外相の印象は、次のとおり。

(1) 破壊は、思ったより酷いな。(石井課長は、だいぶ復旧してきたな。)
(2) 欲求不満が高いな。道路ならすぐ直す、農業ならトラクターをその場で渡すといった、即効性のある支援が、早急に必要。(住民の7割が失業)
(3) 人作りが重要だな。警察も市役所もないのです。
(4) インドネシア、オーストラリアとの和解が重要だな。ワヒド、ハワード、グスマンの3者会談が実現しそうです。
(5) 国際社会の協力が、引き続き必要だな。特に欧州の関与が大切。サミットの外相会議でテーマにするよう地ならし中です。

6月にリスボンで、支援会合(昨年の東京会合の続き)があり、日本は3年間で1億ドル援助を実施します。注意深く、楽観的に(cautiously optimistic)というところでしょう。

9時半議員総会。10時本会議。
人事案件のうち国家公安委員については、委員会に来て質問に答えていただくよう求めていたのに、実現しなかったので、反対。(アメリカではやっています。顔も見ずに、判断できません。新機軸です。)

「地方自治法改正」で、地方議会で慣例になっていて、ヤミだとの指摘もあった議員への「政務調査費」支給を、条例で決められるようにしました。

「食品再生利用法」、「建設資材再資源化法」、「グリーン調達法」(国の物品調達を、環境負荷の少ないものにする。)、「電子署名法」、「商法改正」、「労働契約承継法」および「金融機関更正手続特例法」は、いずれも賛成。

「財政投融資改革法」とペイオフ延期法(「預金保険法改正」)は反対です。

11時、行政監視理事懇談会。12時、国対・理事合同会議。1時半、憲法運営検討委員会。

その後、電車で千葉県白井町へ。須藤浩さん(千葉9区)の応援。次いで千葉市検見川浜へ。北村哲夫さん(千葉1区)の応援。いずれも街頭演説。須藤さんは日本新党出身で、おとなしいが芯の強い好漢。北村さんはシリウス仲間で、現在民主党法務部会長、私がもっとも頼りにしている同僚です。


商法改正(会社分割)、参院で可決成立

懸案の商法改正(会社分割)案は、衆議院で修正のうえ、5月15日から参議院で審議が進んでいたが、24日参議院本会議で可決、成立した。1年以内に施行となる。

衆議院での修正点は、分割計画書に労働契約関係を盛ること、事前に労動者と協議することなど。

参議院法務委員会では、事前協議は労働者の委任を受けた労働組合もなし得ること、協議の項目が入った組合規約を承認して加入した労働者は、組合に委任したと見なされることが確認された。

労働契約承継法も、衆議院で労働者の理解と協力を得ることなどを修正し、その方法は労働省令で労働組合と行うこととし、参議院で同日成立した。商法改正と同時に施行となる。民主党提出の基本法は、衆議院で取り下げられた。

民主党は数が足りない中、法務部会、労働部会、PTなど全党一丸となって、この結果を勝ち取った。江田、今井両ネクスト大臣と直嶋労働部会長名で、談話を発表した。

 (民主党ネクストキャビネット速報より)



5月25日(木) 民法改正(別姓等)審議、小倉昌男さん(憲法)

今日は、法務委員会で「民法改正案」の質疑。民主、共産、社民の三党共同提案で、(1)夫婦別姓選択制、(2)別姓夫婦の子の氏、(3)待婚期間、(4)非嫡出子の相続分などが主な内容です。私も提案者で、答弁に立ちました。

私への質問は、(1)自民党より、別姓は家族の絆を弱めないか、(2)公明党より、憲法24条の「個人の尊厳」と「両性の本質的平等」の理解いかん。

答弁要旨。(1)夫婦同姓により必ず家族は強い絆で結ばれるとは限らず、むしろ別姓を選択することも認めれば、より強い愛と信頼の絆で結ばれた、多様な新しい家族のかたちが生まれ、21世紀の家庭や社会の新しい姿を描き、少子化への新しいアプローチを探ることもできるようになります。(2)憲法24条は、ベアテ・シロタ・ゴードンさんの努力で生まれ、「神の国」の旧憲法と最も違う点のひとつで、13条、14条と併せて、戦後の民法大改正の根拠となったものです。憲法も時代とともに進歩発展するもので、これらの規定をさらに充実させるため、今回の改正を提案しました。

12時から弁当付き会議。1時半、公安庁がオウム観察結果報告。2時、司法制度改革の協議。

4時から、民主党憲法調査会総会で、ヤマト運輸の小倉昌男さんの講演。
キーワードは、ボーダーレス(国境、官民、男女、昼夜、業際)と価値観の転換(物から心、所有から使用、集団から個人、中央から個人、生産者から生活者)。官僚主導型社会は崩壊しており、規制撤廃や民営化が必要。しかし民間企業も、利益中心、環境汚染、リストラで雇用への無配慮など、反省も必要。地方の時代であり、福祉も地方と民間が主役になるべき。「障害があることは悲しくない。日本に生まれたことが悲しい。」と言われると、グサッときます。障害者も働きたいのです。心のバリアをなくし、いい国にしましょう。

夜は、岡山5区問題の協議。

05/25 法務委員会会議録


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