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つながるな

住基ネット(住民基本台帳ネットワークシステム)が、8月5日から施行されました。
これは、国民一人一人に……0才だろうが100才だろうが……11ケタの番号をつけて、お役所のネットワーク上で管理する仕組みです。
お役所は、今の法律では「相当な理由」さえあれば、データベースを他のお役所に提供することもできることになっているので、これからはこのネットを使ってほとんど自由自在に私たちの個人データを利用しあうことができるようになります。番号はもう(8月5日から)ついています。ネットももうつながっています。

これはちょっと大変なことです。家族構成(住民票データ)から、収入はいくらあるか(税務署データ)、子どもがどこの学校に通っているか(教育委員会データ)、いつどこで交通違反切符を切られたか(警察データ)、家族の誰がいつ何の病気でどこの病院にかかったか(健康保険データ)まで、お役所にある個人データはものすごく多いからです。
これがぜんぶ数珠つなぎになって利用されたら、しごくお手軽に秘密警察されることになってしまいます。

これは架空の話ではありません。三重県弁護士会の松葉弁護士は、談合の追及で有名な人ですが、ごく最近、住民登録データに正体不明の不正アクセスをされていたことがわかりました。だから、他人事ではありません。ぜんぜん他人事ではありません。

だから、みなさん、番号をつけられてネットでつなげられるのは、ヤメにしてもらいましょう。市役所や町村役場からあなたの「番号」を知らせてきたら、つっ返して、「番号なんかいらない。接続を切ってくれ」と言いましょう。市町村の議会に、「接続を切る決議をしてくれ」と要求しましょう。あなたには、番号なんかついていなくても、接続されていなくても、何の不自由も損もないのですから。だから……

つながるな!

(2002/08/13)


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