人間空母 弁護士を笑え! 戻る目次ホーム

弁護士の叛乱

だいたいにおいて、弁護士は裁判官には弱いものです。「表に出て勝負しろ」と言いたくなることはしょっちゅうなのですが、面と向かってそれをやると、決定的にゴキゲンを損じて、別の事件でイジワルをされたりすると、ほかの依頼者にメイワクがかかってしまう、これ、困りますのでね。(だいたい、表に出て勝負したくなるような裁判官に限って、そういうことでもやりかねねエな、と思わせるようなフンイキがありましてね。)だから、弁護士同士が飲んで、いちばん無難に盛り上がる話題は、裁判官のタナオロシです。もっとも、裁判官は裁判官で、飲んだら弁護士の品定めをサカナにしているそうですから、どっちがどっちとも言えませんがね。

ところが、世の中には例外ないし超パラツキということもありまして、弁護士の方がついにキレる、ということが稀に稀に起こります。昔々岡山では、弁護士数十人が最高裁あてに、「○○裁判官は岡山においとくのはもったいないので、栄転を希望する」という連判状を提出したことがある、という伝説を聞いたことがあるのですが、私が弁護士になって以来はそのテのことはありませんでした。(間際まできてるんじゃないか、と思うことは何回かありましたがね。)

ところがこのたび、ウン十年ぶりに椿事が起こりました。弁護士3人が(それも空母みたいなチンピラじゃない重鎮の方々が)連名で裁判所長あてに要請書を提出し、某裁判官に対して「下級裁判所事務処理規則に基づき厳重な注意をされるよう要請する」とやりました。長文の理由書きの結論部分にいわく、「右のような□□裁判官の『事務の取扱いもしくは行状』に対し、岡山地方裁判所の失われた信頼を回復するためにも、厳重な監督と厳しい注意がなされるべきものと考えるので、本要請をする。」 さらに3人はその全文を会内誌に掲載して、「義憤されている会員諸兄、行動を起こして下さい。」これはもう、酒場から表に出てどうこういうレベルではなく、正真正銘の、それも公開の果たし状を突きつけたようなもので、なんといったらいいか、直訴、一揆、叛乱、そう叛乱が一番ぴったりきますね。

この□□裁判官に対する苦情については、相当多数の弁護士が深くうなずくところがあるだろうと思われるもので、空母も例外でないものですから、ちょっと行動を起こしてみることにしたわけです。(3人の重鎮の方々は、外向け発信までは考えてないかもしれませんがね。)火の手がどんどん広がって大叛乱になるのか、それともコップの中の小事件で終わるのか、いまの段階では何とも言えません。どっちにしても、続報します。

(2000/10/04)


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