河田英正の主張

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2003/08/19 サンデープロジェクトのもう一つの話題

17日のサンプロは,江田さんがご紹介されているように長野県田中知事を中心に民主党への期待が熱く語られていました。

田中知事が最後の方で公共事業の問題点を指摘するなかで重要なことに触れていました。大型廃棄物焼却施設の建設が日本の同じメーカーが海外でも受注して同様の施設を建設をしているがその建設費用は日本における費用よりも遙かに安価に建設しているという内容です。補助金行政によって大量廃棄,大量焼却が推奨され,莫大な廃棄物処理費を使うという問題点をフリップを使って説明していました。明確に「焼却主義からの脱却」が必要であると言明されていました。

地球温暖化対策の一環としての廃棄物対策の施策のありかたは,いま長野モデルとして注目をあびています。産廃処分場をめぐって行政,業者,住民が激しく対立するなかで,焼却場をなくしてゴミを資源化し,そのためのあらたな産業をおこし,環境問題を解決したカナダノバスコシア州ハリフアックス市に田中知事のブレーンの一人である青山貞一さん(武蔵工業大学教授,環境総合研究所所長)らとともに9月1日から現地に調査にでかけます。大量消費,大量廃棄,大量焼却そしてダイオキシン被害などの環境破壊にストップをかけ,真剣に地球温暖化阻止への施策を実現していかなければならない時にきていると思います。その意味で田中知事の「焼却主義からの脱却」の言葉は重要な意味をもっています。


河田英正の主張

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