河田英正の主張

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2001/04/11 労働組合と政党

労働組合は,働く人たちが,その団結権を背景として,働く人々の権利を擁護し,実現することを目的として民主主義社会に形成された圧力団体である。働く人々の視点をもって政治を考えることは「市民が主役の民主党」にとって当然のことである。

民主党が労働組合の支持,支援をうけることはこのことからなんの矛盾もない。しかし,働く人々全てが組織化されているわけではない。労働組合だけの視点を考えていると市民の大切な目線を見逃してしまうかもしれない。支持,支援をうけることになるのは,互いの目的が大局において一致している以上当然ではあるが,それが全てではないのもあたりまえのことである。一方,民主主義社会において重要な役割を果たしている労働組合の各組合員は,意識化された市民として地域での積極的役割を果たしていくことが期待されている。労働組合アレルギーの意見がだされるのも,一つの側面として組合運動の現在のありようが起因しているのかもしれない。

こうしたなかで,労働組合と政党とが民主主義社会をつくっていくための車の両輪として機能していかなければならない。改めて,組合とのパートナーシップのあいかたを根本から見つめ直し,役割が分担できる関係として発展させてほしいものである。政権交代への大きなエネルギーを創りだすために。


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