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小沢一郎代表 記者会見要旨


<再選決定後の発言  9月12日>
 本日、代表選の告示にあたりまして、党内の多くのみなさんのご推薦のもとに、立候補届けを提出させていただきました。結果として、私以外に立候補の届出がなかったということで、選挙で言えば事実上の当選を果たさせていただいたわけです。しかし、その正式決定は25日の党大会でなされるものですので、それまでは従来の任期の延長線上で代表の職務を今まで通り行って参りたいと思っております。
 
 昨日、立候補の決意表明の際にも申し上げました通り、今後の目標はなんといっても地方選挙を経て、来年の参議院の通常選挙で国民の皆さんのご理解とご指示を得て、過半数を野党サイドで獲得すること。その大きな目標に向かって、全力で頑張って参りたいと考えております。

 25日の党大会で次の代表として選任された際にご挨拶する機会があろうかとは思いますが、本日は一応、代表選挙が事実上終わりましたので、みなさまにご挨拶申し上げました。いずれにいたしましても今後また引き続いて、新たな2年間の任期を務めさせていただくことになりますので、ご理解とご指導をよろしくお願いします。

(記者の質問への答え)
質問1 
26日から臨時国会が始まるが、次の総理大臣は安倍官房長官が優勢と言われているが、臨時国会では安倍官房長官とどのように論戦を交わして行く考えか?

小沢代表:20日の自民党総裁選で新しい総裁が決定したうえで、その人のいろいろな政治姿勢や話などを仔細に吟味して論戦を挑むということだろうと思います。しかし、安倍氏が優勢だと報じられていますが、まだ選挙もされていない段階で、私から申し上げるのは妥当ではないと思いますので、いずれ時が来たら申し上げます。

質問2 4月の代表就任から菅代表代行、鳩山幹事長と二人三脚でやってきたが、今後の人事にはどのような方針で臨まれるのか、体制は維持されるのか?

小沢代表:具体的なポストについては25日に私自身が党大会で正式に選ばれた後にしかお話しすることはできません。ただ、基本的な考え方と致しましては、菅代行、鳩山幹事長にこの5カ月間も大変お力添えをいただいて頑張って参りましたし、そのほかの仲間のみなさんにも党内一致協力して頑張っていこうというなかでご支援をいただいて参りました。こういった挙党一致体制、党内みんなで力を合わせて国民のみなさんの理解を得て行くという体制を是非とも作って参りたいと考えております。

質問3 立候補届出が小沢代表しかおらず、選挙にならなかったことの所感は?

小沢代表:今回、こういう結果になりましたのは、ひとつは私が前原代表の暫定期間で5カ月しか経っていないということもあると思います。それに加えて、補選、知事選はじめ地方選挙、そして来年夏の参議院選挙を控えていますので、そういう意味で、ここは党内の一致協力の体制をとっていくことが国民のみなさんの期待に応えることであろうと党内のみなさんが判断なさった結果であろうと思っております。

質問4 参議院選挙が最重要課題になってくると思うが、どう取り組むのか?

小沢代表:参議院選挙は今までと同様、全力で取り組んで参りたいと思っております。今まではまず、1人区を中心にやって参りました。もちろんこれからも1人区の候補者を速やかに決定することに全力を注ぎますが、さらに、3人区以上のところでも複数候補者の擁立を都道府県連のみなさんと相談のうえ、できるだけ速やかに決めていきたいと思っています。2人区については、2人を立てて2人を当選させるというところまで党の力が至っておりませんので、基本的には1議席を確実にとるということで進めたいと思っております。まだ、3人区以上のところや1人区で残っているところもありますので、とにかくできるだけ早く決定して実際的な政治活動に入っていけるようにしたいと思っています。


<出馬表明の際の発言  9月11日>
 4月の代表就任以来、4〜5カ月でありますが、今月で任期がくるわけで、明日は代表選挙の告示ということです。今までの数カ月を振り返り、自分自身の胸にもう一度問い直しました。その結果、この度の代表選挙にみなさんのお力添えをいただいて出馬しようという決意を致しました。

 代表としての使命、責任、そして目標はなんとしても民主党が政権を担うこと、すなわち政権交代です。それが日本にとって、また国民のみなさんにとってあらゆる面で必要なことであり、大きな効果をもたらすと考えております。

 当面、10月の衆議院補欠選挙もありますが、今年から来年は地方選挙の年でもあります。その地方選をみんなで力を合わせて頑張って勝ち抜いて、その勢いと力をもって、来年の参議院選挙でなんとしても野党で過半数を獲得する、逆からいえば自公の過半数割れに追い込む。もし私が代表として選任されることになれば、そのことを最大の目標にして、全力でそれに向かって頑張っていきたいと考えております。

 いずれにしろ、この数カ月の間、菅直人代行、鳩山由紀夫幹事長をはじめとして、民主党の仲間のみなさんにお力添えをいただきまして、何とかここまでやってこれました。今後も、代表として選出されましたならば、今申し上げました目標に向かって、従来どおり、またそれ以上にみなさんのお力添えをいただいて、みんなで一致協力して大いなる目的を達成できるように頑張っていきたいと思っております。いずれにしましても、明日告示ということですので、みなさんの協力を得て臨みたいと思っているところであります。

編集/民主党広報戦略本部


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