民主党FaxNews No.357 2001年1月12日(金) 戻る1月目次

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[CONTENTS]
(1)おかしなことなくし隊が厳寒の北海道へ
(2)「最低でも10議席の与党過半数割れを」=鳩山代表が参院選の目標示す
(3)中選挙区視野発言は「論外」=熊谷幹事長代理が古賀自民幹事長を非難
(4)投票率低下狙いは国民を愚弄するもの〜菅幹事長が31日国会召集を批判
(5)「政策懇談会で手みやげ」報道は事実無根=富山県連が厳重抗議
(6)若田宇宙飛行士が党本部訪問〜「未来への伝道師に」鳩山代表が激励
(7)【講演会のお知らせ】菅幹事長が1/17北海道大学で講演 
(8)多発する少年犯罪について党埼玉県連が緊急フォーラムを開催2/15


<政権奪取運動委の全国キャンペーン>
おかしなことなくし隊が厳寒の北海道へ
猛吹雪、氷点下10度の中、懸命の街頭演説

 民主党の政権奪取運動委員会(委員長=田中甲衆議院議員)の全国キャンペーンチーム「おかしなことなくし隊」が11日と12日、北海道を訪れた。一行は吹雪に見舞われながらも千歳市から、札幌市や旭川市など総延長300qを宣伝カーで走破し、政権交代の必要性を訴えた。

 12月1日の東京・新橋駅前を皮切りに全国を遊説してきた全国キャンペーンは最終盤を迎えており、北海道が43都道府県目になる。厳寒の北海道を訪れた隊のメンバーは羽田孜特別代表、田中甲川内博史牧義夫、山村健の各衆院議員、羽田雄一郎参院議員、そして地元北海道選出の小川勝也参院議員の総勢7名。

 札幌では雪祭りの雪像作りが行われている大通公園で街頭宣伝を行った。氷点下3度と、この時期の札幌の平均的な気温ながら、横殴りの雪が降りつける最悪のコンディション。さっぽろラーメンで体を暖め、揃いのシルバーのベンチコートによる完全防備で臨んだメンバーだったが、震えながらの演説となった。

 口火を切った牧義夫議員は「市民のための本来あるべき政治を取り返そうと、なまらしばれる(とても冷える)北海道を駆け回って訴えたい」と北海道弁を交えてあいさつ。山村健議員は「国民の18%しか森内閣を支持していない。重厚内閣と言われるが、橋本さんも宮沢さんも経済政策に失敗した人。このおかしな内閣をなくしたい」と訴えた。

 北海道選出で今夏、二期目をめざす小川勝也議員は、「政治を決してあきらめないでください。日本を変えるために全力でがんばります」と、支援を呼びかけた。

 次に向かった岩見沢市は、全国一の収穫量を誇る米作地帯である空知地方の中核都市。50m先も見通せないような吹雪で到着が遅れ、民主党支持者ら100人以上が待ちかまえていた街頭宣伝は泣く泣く中止、すぐに稲作農家との懇談に入った。

 懇談には地元農家の11人と地元選出の小平忠正衆議院議員、高橋由紀雄道議会議員が専業稲作農家がおかれている厳しい現状を説明した。

 農民組織・空知農民連盟の委員長で自らも専業農家を営む松本勉委員長は、米価の決定に国際価格を考慮することには理解を示しながらも、「原価割れして、作れば作るほど損をする」現状を、具体的なデータを示しながら説明。「かつては米価の引き上げを訴えていたが、消費者負担が重くなる等の問題もあるので、所得対策が有効だと考える」と述べた。

 これを受けて羽田特別代表は、食糧自給率向上の重要性を強調、民主党が掲げている「直接所得補償政策」の実現に向けた努力を約束した。

 この後、「おかしなことなくし隊」の一行は、滝川市で街頭宣伝、旭川市で 「中小企業者・若者との懇談」をこなし1泊。翌12日は氷点下10度の旭川市街に飛び出して街頭宣伝をした後、名寄市で街頭宣伝、士別市で「畑作農家と懇談」等を精力的にこなし、旭川空港から帰路に就いた。
(レポート:民主党札幌支部・片桐真さん)

●「おかしなことなくし隊」の今後の予定。
16日(火)松山市・高松市
17日(水)徳島市→徳島1区・2区内→高知市
18日(木)東京都小金井市内→吉祥寺駅前
19日(金)羽村駅前→立川駅前→八王子市内→中野駅前→新宿駅南口→平井西友前→錦糸町駅北口→東京駅丸の内口(6時30分から)
20日(土)党大会で帰還報告


「最低でも10議席の与党過半数割れを」
鳩山代表が参院選の目標示す

 民主党の鳩山由紀夫代表は10日の定例記者会見で、「今年なくして来年はない。そ
れくらいの覚悟で臨まなければならないくらい、民主党にとってまさに正念場だ」と
年頭の決意を示した。夏の参議院選挙について、「他の政党と協力をよびかけ、自公
保政権の過半数割れを大きく実現したい」と強調。「最低でも10議席の過半数割れを
起こさせたい。その後に解散総選挙を求め、衆議院選挙で政権奪取したい」と言葉を
強めた。

 続けて、1月末に始まる通常国会について、「金融・財政が大きな議論になるだろ
う。一方でKSDなどの問題の追及も厳しく行っていく」と述べ、「常に大きな議論
を巻き起こしながら、世論とともにあり、国民をリードする民主党として、存在価値
を高めてたい」と意気込みを示した

 特に、不良債権問題については、「自民党政府は、“これで不良債権問題は片付く
”と豪語していたが、さらに大きな不良債権をかかえてしまっている。日本の金融危
機が、いまだ解決されていない状況を厳しく見つめなければいけない。金融不安を再
燃されないためにも、野党としての任務は大きい」と説明。財政構造改革について
も、党首討論などで大いに議論したいとの意向を示した。


中選挙区視野発言は「論外」
熊谷幹事長代理が古賀自民幹事長を非難

 民主党の熊谷弘幹事長代理は11日の定例記者会見で、7月29日を参議院選挙投票日としようとする与党の動きについて、「投票に行かせず、国民の政治参加を防ごうとする企みではないか。言い過ぎかもしれないが、今の政権のいじましさを感じる」と批判。「閉塞感と焦燥感を払拭するには政治を変えていくことが大事だということに国民は気づいてほしい」と述べ、「どんな政治日程が組まれても投票に行き、自らの意志を示してほしい」と国民への思いを語った。

 また、古賀誠自民党幹事長が「中選挙区を視野に入れた議論をやりたい」と表明したことについて、熊谷幹事長代理は「論外だ」と切って捨てた。「自分たちが過半数をとれないからといって、政権にしがみつくためなら、どんなことをしてもいいという意図が見え見えだ。日本のことを憂い、そのための政治はいかにあるべきかといった視点をまったく欠いた、ポリティカル・アニマル=政治動物としか言いようのない発言だ」と、強い口調で批判。「本来は政治家のための政治システムではなく、国民のための政治システムであるはず。そういったものは一切抜きにして、勝つためのテクニックに奔走する野卑さにあきれかえっている」と語彙を強めた。


投票率低下狙いは国民を愚弄するもの
菅幹事長が31日国会召集を批判

 民主党の菅直人幹事長は12日の定例記者会見で、政府・与党が11日、次期通常国会を今月31日に召集する方針を固めたことで、夏の参議院選挙の投票日が7月29日に確定したことについて、「夏休みになれば、国民は子どもたちと出かけるから投票率はさほど上がらないと判断し、そこを狙って投票日をセットしたにちがいない。国民を愚弄するものだ」と厳しく批判した。

 参議院の任期は7月22日。本来なら任期中に選挙を行うのが通例。この20年間を振り返っても最も遅い時期の選挙で、極めて異例の日程だ。
菅幹事長はさらに、「株価の急落や円相場の下落など、きびしい経済状況の問題を見ても、本来はできるだけ早い時期に国会を開き、山積した課題に取り組むべき。年度内に予算を上げたいのであれば、余計に早く召集するのが理屈」と述べた。

 通常国会への方針については、「金融問題の影響をどのように受け止め、政府がどのような対策をしていくのか。議論を早急に行うべきだ」と考えを示した。


「政策懇談会で手みやげ」報道は事実無根
富山県連が厳重抗議

 民主党若手議員による全国キャラバン「おかしなことなくし隊」が富山県氷見市で9日夜開いた政策懇談会の席上で、「参加者にすしの詰め合わせやタオルの手みやげが配られた」と、1月11日付の読売新聞朝刊(全国版)が報じたことについて、熊谷幹事長代理は11日の記者会見で、「全く事実に反する報道だ」と内容を強く否定した。

 この懇談会は、地元の農業・漁業関係者の意見を聞くために、党富山県第3区総支部(野畑圭三支部長)が、党支持者の経営する民宿を会場に、党氷見支部の党員・党友に参加を案内したもの。読売新聞が指摘した「すしの詰め合わせ」は、懇談会の前に、氷見支部関係者が事前ミーティングを行った際に出された夕食を持ち帰ったもの。また「タオル」は民宿の温泉風呂に置かれているサービス品を、会場に早く着いた参加者が入浴した後持ち帰ったもので、みやげではない。

 党富山県連は同日、「事実無根で、誤解を与えるような記事である」として、読売新聞社に厳しく抗議を行うと共に、事実関係を富山県選挙管理委員会に説明し、「政治活動として何ら問題ない」ことを確認した。

 懇談会は、県連代表の谷林正昭参議院議員の司会で行われ、田中甲、近藤昭一、山村健各衆院議員と羽田雄一郎参議院議員が出席。約30人の参加者からは「現在のような選挙をやっていては自民王国では100年たっても勝てない」「自民王国の牙城を崩す実行力のある野党連合の構築を求めたい」「自民党農政の減反政策の果ては米価安だ。このままでは農業を放棄しなければならない」などと、民主党の選挙戦術や農業政策について活発な意見が出された。おかしなことなくし隊のメンバーは厳しい意見にも耳を傾けながら、熱心にメモを取っていた。


若田宇宙飛行士が党本部訪問
「未来への伝道師に」鳩山代表が激励

 昨年10月にスペースシャトルで2度目の宇宙飛行を終えた宇宙飛行士の若田光一さんが10日、党本部を訪れ、鳩山由紀夫代表、小宮山洋子広報委員長と懇談した。

 若田さんはスペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗し、ロボットアーム操作のスペシャリストとして、日本人として初めて、国際宇宙ステーションの組み立てにかかわった。

 「高校生を含めて8人の日本人訓練生がいるが、もっと多くの人に宇宙飛行を経験して欲しい」と語る若田さんの説明に、鳩山代表は興味深げに耳を傾け、「宇宙浮遊物が衝突する可能性は?」「宇宙ステーションの酸素の供給はどうしているのか」などと質問。最後に、「あなたは夢が現実になることを示してくれた。日本の子ども達は未来を忘れているが、あなたが未来への伝道師になれるよう活躍を祈っています」
と若田さんを激励した。


【講演会のお知らせ】
菅幹事長が北海道大学で講演 1/17

 民主党の菅直人幹事長は今月17日、札幌市の北海道大学で講演する。北大大学院法学研究科の高等法政教育研究センターが主催する「どこへいく、日本の民主主義」と題する公開シンポジウムの3回目で、今回の講演タイトルは「政権交代は可能か?」。

 野党第一党の民主党は、政権交代を起こし、政治を変える力を持っているか。21世紀の日本について、どのようなビジョンをもっているのか。地方政治で示され始めた“変化”を求める民意を、野党は受け止めることができるのか―――。民主党幹事長として、政治構想を語る。

 会場は北大法学部8番教室(札幌市北区北9条西7丁目)で、開場は18時、開会は18時30分の予定。入場は先着350名まで。申込みはFax.またはe-mailでのみ受付け。住所・氏名・電話番号を明記のうえ、Fax.011-706-4948かshomu@juris.hokudai.ac.jpへ。

 問い合わせは北海道大学・法学部(電話011-706-3119)。


多発する少年犯罪について
党埼玉県連が緊急フォーラムを開催

 党埼玉県連の男女共同参画委員会は、2月15日(木)午後6時より、さいたま共済会館で「なぜ、17歳なのか?〜多発する少年犯罪、いま家族にできること〜」と題して緊急フォーラムを開催する。

 講師は精神科医で昨年8月に起こったバスハイジャック事件の少年のご両親の相談にもあたった立教大学教授の町沢静夫さん。

 入場は無料、参加申し込みは党埼玉県連(Tel.048-833-3500)まで。

  民主党広報委員会
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