民主党FaxNews No.355 2001年1月5日(金) 戻る1月目次

編集・発行=民主党広報委員会
[CONTENTS]
(1)「さあ、政権奪取実現の年、参院選勝利に向かって結集を」
   鳩山代表が仕事始めで決意を表明
(2)<次期参院選>選挙区3人、比例区1人を公認
(3)<参院選>7一人区で選挙協力決める〜民主、自由、社民、無所属の会
(4)今夏の東京都議会議員選挙〜26人の公認決定
(5)朝倉病院問題を民主党議員チームが調査


さあ、政権奪取実現の年。参院選勝利に向かって結集を
鳩山代表が仕事始めで決意を表明

 新年、新世紀あけましておめでとうございます。
 民主党本部は1月5日から仕事始め。午前10時から本部会議室で集まった党職員を前に、鳩山由紀夫代表が年頭にあたっての訓辞を行った。

【鳩山代表あいさつ全文】

 2001年、21世紀幕開けの年、新年あけましておめでとうございます。
私たちの未来を決める年が明けました。どのようにお過ごしになられましたか。それぞれが自立をしながら、大きな目的に向かって一直線、そんな年にしていきたいと思います。

 年末のあいさつでも申し上げましたが、今年は20世紀から21世紀、大きな意識の変わり目の年だと思っています。20世紀は、前半は戦争の世紀であり、後半は経済をキーワードにした世界の大きな流れがあったと思います。その戦争と経済の両者をしっかりと考えていくと、21世紀の姿が浮かび上がってくると思います。21世紀は戦争のない世紀にしなければならないし、経済をグローバルの立場からしか捉えることができなくなった状況の中で、私たちが日本人として、あるいは日本という国に生まれ育った者として、何をなすべきか、大変大きなテーマが横たわっています。

 その意味で、国家のあり方自体が問われています。だからこそ国会議員のあり方、存在そのものも問われています。一方で、国と地方のあり方も根本的に意識と制度を変えていかなければならない。21世紀に、私たち国会議員として、また民主党として国民の皆さんと共に、大きな意識の流れを変えていく、そんな仕事を成就させていく大事な年だと思います。

 その意識の変革の真ん中で、参議院選挙を迎えることになります。私たちが国民の皆さんと徹底的に信頼関係を結ぶことができたときには、大きな流れを民主党に引き寄せていくことができると思います。

 今、選対委員長、あるいは選対事務総長を中心として、今参議院の候補者の擁立に大変ご苦労をいただいております。国政を担うにふさわしい立派な候補者の擁立がどんどん進められています。21世紀を担うにふさわしい候補者と共に、まさに国民と共に歩む民主党の姿を作り出していくために、私たちは全力を挙げて参議院選挙に勝利しなければなりません。そのために必要に応じて、他の政党とも、あるいはそれぞれの政治家とも協力関係を結び、21世紀に国民の皆様方に喜んでいただけるような政治を、今年から作り上げていくんだ、そんな想いで選挙を乗り切っていきたいと思います。

 自公保過半数割れを実現させていくことによって、さらに解散を求めて、衆議院の選挙も実現させていかなければなりません。そして衆参合わせて、政権奪取の実現の年に、国民の皆さんのためにもそのことを実現させなければならない、大変重い使命、宿命を背負って行動していかねばなりません。まさに、一番大事な年の幕開けです。それぞれ気を引き締めなおして、それぞれの立場で大きな仕事に向かって結集をしていただきたいと心から願います。

 日々皆様方には、夜も昼もなく、国民の皆様方のために励んでいただいていることに改めて感謝を申し上げながら、代表も執行部も、国会議員も、候補者一人ひとりも、新たな意識の中で、国民と共に21世紀を大きく切り開いていく作業を進めていきたいと思います。それぞれの全力をお貸しいただきますよう重ねてお願い申し上げ、代表からの21世紀幕開けの決意の表明とします。 お互いにがんばりましょう。


<次期参院選>
選挙区3人、比例区1人を公認

 民主党は12月21日と28日の常任幹事会で今年夏の参議院選挙の候補として、選挙区3人、比例代表1人を公認決定した。これで、公認候補者は合計 34名(選挙区22名22道府県、比例区12名:現職15名、新人19名)となった。選挙対策委員会ではなお精力的に候補者擁立を進めている。

【選挙区】( )内は定数

○栃木県(2) 谷 博之(たに・ひろゆき)男
1943(昭和18)年7月6日生まれ/57歳/新人・栃木県議4期

○滋賀県(1) 法雲 俊邑(のりくも・しゅんゆう)男
1948(昭和23)年1月22日生まれ/52歳/新人・党滋賀県連副代表

○京都府(2) 松井 孝治(まつい・こうじ)男
1960(昭和35)年4月24日生まれ/40歳/元通商産業研究所総括主任研究官

【比例代表】 竹村 泰子(たけむら・やすこ)女
1933(昭和8)年12月5日生まれ/67歳/現職2期


<参院選>
7一人区で選挙協力決める〜民主、自由、社民、無所属の会

 民主、自由、社民3党と無所属の会は12月28日、夏の参院選での野党選挙協力に向けて国会内で幹事長会談を開き、改選数1(一人区)の石川、三重、滋賀、岡山、香川、大分、沖縄の7選挙区で野党統一候補を擁立することを正式に決めた。

 民主、自由両党は岩手、秋田、徳島、高知の四選挙区で選挙協力を行うことをあらためて確認。これにより、現時点での野党間の選挙協力は11選挙区となった。

 この後、4党の幹事長は連合の笹森清事務局長と国会近くのホテルで会談し、協力を要請した。

 幹事長会談では「与党の過半数割れを目指すことを最大、唯一の目標にする」(菅直人民主党幹事長)ことを再確認。来年1月末をめどに再度、幹事長会談を開き、それに向けて残る16の改選数1の選挙区や、改選数2の選挙区でも協力を模索することを申し合わせた。

 この日の会談では、自民党が官僚出身候補を比例代表に擁立することに対し「省庁丸抱えの選挙だ」との批判が集中、野党合同の「政官業癒着型選挙監視団」を発足させ、批判キャンペーンを展開していくことを決めた。


今夏の東京都議会議員選挙
26人の公認決定

 民主党は12月28日の常任幹事会で、今年7月22日に任期満了となる東京都議会議員の候補として23選挙区26人の公認を決めた。内訳は現職11、元職4、新人11人。告示日、投票日とも未定。候補予定者名は次の通り。選挙区の( )内は定数

文京区(2) 西条 庄治(さいじょう・しょうじ)/男
1945(昭和21)年10月23日/54歳/現職1期
墨田区(3) 染谷 ゆみ(そめや・ゆみ)/女
1968(昭和43)年10月23日/32歳/新人・株式会社ユーズ代表取締役
江東区(4) 大澤 昇(おおさわ・のぼる)/男
1965(昭和40)年3月25日/35歳/元職1期
品川区(5) 馬場 裕子(ばば・ゆうこ)/女
1946(昭和21)年1月8日/54歳/現職1期
目黒区(3) 青木 英二(あおき・えいじ)/男
1955(昭和30)年3月29日/45歳/元職1期
大田区(8) 
  名取 憲彦(なとり・のりひこ)/男
  1941(昭和16)年8月20日/59歳/元職3期
  糸瀬 敬一(いとせ・けいいち)/男
  1954(昭和29)年4月14日/46歳/新人・大田区議会議員3期
世田谷区(8)
  寺山 智雄(てらやま・としお)/男
  1967(昭和42)年8月11日/33歳/現職2期
  阿部 俊之(あべ・としゆき)/男
  1958(昭和33)年10月30日/42歳/元職1期
  花輪 智史(はなわ・ともふみ)/男
  1966(昭和41)年7月24日/34歳/新人・東京6区総支部常任幹事
杉並区(6) 田中 良(たなか・りょう)/男
1960(昭和35)年11月4日/40歳/現職2期
豊島区(3) 竹下 友康(たけした・ともやす)/男
1952(昭和27)年7月23日/48歳/現職1期
北区(5) 和田 宗春(わだ・むねはる)/男
1944(昭和19)年1月28日/56歳/現職1期
板橋区(5) 土屋 敬之(つちや・たかゆき)/男
1952(昭和27)年2月8日/48歳/現職1期
練馬区(5) 林 知二(はやし・ともじ)/男
1942(昭和17)年11月28日/58歳/現職1期
足立区(6) 大西 智(おおにし・さとる)/男
1961(昭和36)年7月8日/39歳/新人・衆議院議員秘書
葛飾区(4) 大森 俊和(おおもり・としかず)/男
1968(昭和43)年7月14日/32歳/新人・葛飾区議会議員1期
江戸川区(5) 初鹿 明博(はつしか・あきひろ)/男
1969(昭和44)年4月15日/31歳/新人・衆議院議員秘書
府中市(2) 尾崎 正一(おざき・しょういち)/男
1932(昭和7)年3月30日/68歳/現職4期
町田市(3) 真木 茂(まき・しげる)/男
1964(昭和39)年6月24日/36歳/新人・前参議院議員政策秘書
小平市(2) 小林 正則(こばやし・まさのり)/男
1952(昭和27)年7月24日/48歳/現職2期
西多摩(2) 貴島 秀克(きじま・ひでかつ)男
1956(昭和31)年10月1日/44歳/新人/国立市議会議員4期
北多摩1(3) 木内 徹(きうち・とおる)男
1949(昭和24)年9月7日/51歳/新人/東村山市議会議員5期
北多摩3(2) 河西 信美(かさい・のぶみ)女
1944(昭和19)年11月29日/56歳/新人/狛江市議会議員4期
北多摩4(2) 坂口 光治(さかぐち・こうじ)/男
1947(昭和22)年8月29日/53歳/現職4期
北多摩5(2) 山下 太郎(やました・たろう)男
1973(昭和48)年3月13日/27歳/新人・元衆議院議員秘書


朝倉病院問題を
民主党議員チームが調査

 埼玉県庄和町の精神病院「朝倉病院」が患者の体を違法に拘束するなどしていた問題で、民主党は朝倉病院問題調査チーム(代表:水島広子衆議院議員)をつくり、12月25日に同病院や県の指導状況について現地調査を行った。参加したのは、水島議員と山井和則、武正公一、細川律夫衆議院議員、桜井充参議院議員と地元県議ら。

 調査チームはまず埼玉県庁を訪れ、同病院への県の指導の経緯について説明を受けた。県側は、昨年度までの県による医療監視や実地指導からは、職員数の不足などいくつかの指摘はあるものの、「特に大きな問題のある病院とは認識していなかった」と説明。これに対して、調査チームは「医療監査が機能していない」と監督体制の実効性について疑問を呈した。

 続いて、朝倉病院を訪れ、病室の様子を見ながら、患者や看護婦などから聞き取り調査を行った。その結果、数名の患者から「1ヶ月前まで縛られていた」など過去の拘束について聞くことができた。また、医療行為についてもその適正さに疑問な点があることが分かった。

 また朝倉院長からも話を聞いた。院長は「報道には私個人としては疑問な点が多々ある」と語ったが、同チームは、「医療行為が正当であるならカルテの内容などの情報を開示し、議論ができるようにするべき」と院長に申し入れた。

 調査チームは視察後、埼玉県庁で記者会見し、精神保健指定医でもある水島議員は
「最終的には一病院の不祥事にすることなく、きちんとした制度改革に結びつけていかなければならない」と述べた。また、医師の桜井議員は、「社会的入院をなくすと国の施策で言いながら、一方で行く場所がなくて仕方なくこういう病院に集まっているという現状もある」と指摘した。

  民主党広報委員会
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