2004年4月2日 戻るホーム民主党文書目次

年金が危ない! 政府の年金法案は 欠陥だらけ
総理の答弁拒否で 国会が空転。

抜本改革先送りの付けは私たちの退職後の人生を直撃。

小泉総理は、先週末のテレビで、突然「年金制度の一元化が望ましい」と発言。しかし政府・与党の年金改革法案には、「一元化」は全く含まれていない。

バラバラな年金制度を一元化したら、保険料や年金給付額をどうするか、再検討が必要。保険料引き上げと年金支給額カットだけを決める政府案は、一元化議論と矛盾。

4月1日の本会議で、民主党・枝野政調会長は、この矛盾を具体的に問いただしましたが、小泉総理は、この質問に答弁拒否。

 《 4月1日衆議院本会議の質疑から 》 衆議院本会議会議録
民主党・枝野政調会長質問 小泉総理答弁
総理は一元化が望ましいと言うが、政府が国会に提出した「年金改正案」には、全く「一元化」が盛り込まれていない。矛盾するのではないか。 負担を引き上げ、給付を引き下げることによって財政の均衡を図ることは不可避の課題である。
⇒とにかく負担増・給付減を実現したい
「一元化」をすれば、現在の政府案にある負担増、給付減の見通しは、必ず違うものとなる。政府案を審議する意味はない。 政府案成立後、一元化の議論を喜んでやりたい。
⇒先送りの典型
【再質問】
一元化したら、政府案の給付の下限と負担の上限はそのままいくはずない。
 
どのような制度体系をとったとしても、それにつながりうるものだ。
⇒具体的な説明なし
【再々質問】
所得分布も把握してないのに、どうして負担の上限と給付の下限を決められるのか。
 
今回の法案と制度の一元化の議論は、まったく矛盾するものでない。
⇒質問には何も答えていない。

いくら質問しても、総理が答弁を拒否したら、審議になりません。民主党は、枝野質問等に総理が正面から答弁するよう求めています。

答弁を拒否して、国会を空転させているのは、総理と自民党・公明党です。

《 抜本改革なき負担増 ⇒ 国民生活の破壊 》を阻止するため民主党は総理の責任ある答弁を求め、戦います。


「14年連続、保険料引き上げ」 「年金官僚保護」

これが政府の年金改正法案の実態!

14兆円の負担増・15%の給付カット

政府案には破綻寸前の年金の制度改革は、全く盛り込まれていません。ひたすら今の制度を維持することに固執し、そのために下記のような巨大なしわ寄せを国民に押しつけています。

《負担増》
14年間にわたり、毎年1兆円もの保険料引き上げで、合計14兆円の国民負担増
給料明細を見ると、今でもびっくりの年金保険料。これが、政府案では、今後14年間続けて1万円ずつ増えていく。

《給付減》
給付は、今後15%カット。(所得代替率59.3%⇒50.2%)
政府の主張する「所得代替率50%」は、奥さんが一生に一度も働いたことがないケースなど一部の人にしかあてはまらない。ほとんどケースでは30〜40%にとどまる


高まる年金不信・深刻化する年金空洞化

年金保険料を食いつぶす年金官僚

民主党の追及で以下の事実が判明
国民年金加入していないタレントを年金CMに起用し、年金に対する国民不信を加速させる(年金保険料6億2千万円の無駄遣い)。
元社会保険庁長官が、自分の県人会出席の際に、年金保険料から「寸志」提供。
グリーンピアに代表される無駄な施設建設など、合計5.6兆円の年金保険料を無駄遣い。このお金を使って、年金官僚は自分の天下り先確保。



民主党は抜本改革を提案します。
 
公平でわかりやすく ―― すべての年金を同じ制度に一元化
 公平と安心を両立させる ―― 2階建ての年金制度
 消費税の使い道は明確に
 働く女性も専業主婦も納得の新方式


2004年4月2日

小泉総理の年金関連法案についての説明責任を求める(談話)

民主党幹事長 岡田克也

昨日の衆議院本会議において、政府提出の年金関連法案に対する質疑が行われまし た。その中で、わが党の枝野・古川両議員が小泉総理に対し、総理自らがその必要性 を認めている制度の一元化がなぜ盛り込まれていないのか、年金給付の下限と保険料 負担の上限を決めることがなぜ抜本改革となるのか、繰り返し質問しました。

しかし、小泉総理は質問にまともに答えず、説明を拒否しました。国民に対する説明 責任を果たそうとしない小泉総理の姿勢は極めて問題であり、民主党は本会議をやり 直して再審議を行うよう強く求めてきました。

ところが、小泉・自公政権はその要求を拒否し、本日、国会審議を単独で強行しまし た。このような国民無視の姿勢は極めて遺憾であり、このような状況の下では、まと もな国会審議は成り立つはずがありません。

今後も民主党は、本会議をやり直して再審議を行い、小泉総理が説明責任を果たすよ う引き続き強く求めていく所存です。国民の皆さまが本当に安心できる年金制度の真 の抜本改革を実現するため、私たち民主党に対する、皆さまのご理解とご支援をよろ しくお願いいたします。

以 上 


2004年4月2日 戻るホーム民主党文書目次