2004年8月15日 戻るホーム民主党文書目次

終戦の日にあたって

民 主 党

本日、終戦から59回目の8月15日を迎えました。先の戦争で失われた多くの尊い命に思いを致し、国民の皆さまとともに衷心より追悼の誠を捧げます。同時に今日もなお残る戦争の傷跡と多くの国内外の人々の悲劇を胸に刻み、心の底から平和を祈念し、平和構築への決意を新たにしています。

私たちは、先の戦争への反省を人類の教訓として決して風化させてはならない、その悲劇を二度と繰り返してはならない、と決意しています。一方、新たな世紀に入り『冷戦後』の今も、世界平和は脅かされています。中東、アフリカなど各地で紛争やテロなど暴力と報復の連鎖が繰り返され、イラクなどでは多くの罪なき人々が犠牲となり、混乱と戦争の惨害に晒され苦しんでいます。また、核兵器など大量破壊兵器の拡散も危惧されるなど、平和に対する新たな脅威に直面しています。

私たちは、先の戦争の深い反省に立ち、また唯一の被曝国の国民として、観念論にとどまることなく、新たな国際状況の中で、日本と日本人がどのように世界平和の構築と維持に貢献するのか、できるのか、現実的な行動を模索すべきだと考えています。世界平和への構想も戦略も示さず米国に追随する小泉政権の姿勢に強い危機感を抱きます。国際社会が一致してテロや紛争などに対処するとともに、根底にある貧困や不平等・抑圧などの解決に取り組むように、わが国は主体的かつ積極的な外交努力をしていくべきです。

民主党は、紛争予防や軍縮・核廃絶への取り組みとともに、国連の集団安全保障体制を柱に平和構築への国際的な取り組みを強化することをめざします。また、日米関係の成熟化とともに、アジア近隣諸国との信頼を深め、北朝鮮問題の外交的・平和的解決を図り、アジアの平和と安定にむけて全力を尽くします。あわせて、誰もがこだわりなく戦争犠牲者を追悼し、平和創造を誓うために集える国立追悼施設の設立も提案しています。

私たちは、国際社会とともに平和を創造するという強い意志のもとで、日本がイニシアチブをとって世界平和を築いていくよう全力を尽くしていくことをここに重ねて誓います。

以 上


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