大亀幸雄 50年の足跡

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離党声明

 私は本日、日本社会党を離党し、社会市民連合に参加することを決意しました。

 思えば、私が日本社会党に入党したのは昭和21年秋でありますので、党員としては31ヶ年、専従者としては29ヶ年、書記長としては15ヶ年、社会党と苦楽を共にしたことになります。

 それだけに社会党を離れることは、私個人としては耐えがたい苦痛であります。

 しかし率直にいいまして、自民党と社会党に代表される戦後の政治体制は崩壊過程にはいっています。

 いまわが国の政治は大きな転換期をむかえ、新しい政治、新しい政党の誕生が強く求められています。

 故江田三郎先生は、この新しい政治に挑戦し、寝食をわすれ、心血をそそいで社会市民連合の結成にあたりました。そして永久に帰らぬ人となりました。

 私は、江田さんの政治理念・路線は、その大綱において正しいと確信しますので、社会市民連合に参加し、「市民生活に密着した、市民が参加する手作りの組織」づくりに専念することにしました。

 最後にもう一言ふれます。

 何人も認めるように、自民党単独政権の時代は終わり、革新連合政権が歴史の舞台に登場しつつあります。これからはいくつかの政党が協力しあう「連合の時代」です。

 それだけに社会市民連合と社会党は、将来の政界再編成もふくめて、その友好関係を大切にし国民の期待に応えていかなければなりません。

 1977年5月27日

                         大 亀 幸 雄


離党表明

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