2008年3月 五月会だより No.115 ホーム主張目次たより目次前へ次へ

 

 昨年は、日本の政治も江田議員自身の立場も、大激動でした。夏の参院選で、与野党逆転と民主党第一党が実現、江田五月は全会一致で参議院議長となりました。野党出身は史上初のことです。「ねじれ国会」を国民にとって意義あるものとするため、全力投球中です。

綱渡りの国会運営をどう乗り切るか。

「ねじれ国会」のエネルギー

 参議院議長に就任し、あっという間に半年が経過しました。昨年9月に召集された臨時国会は2回延長して越年し、1月15日まで続きました。計128日の間に、内閣提出の14法案のほか、議員提出で12法案が成立しました。国会が、自ら法律を作るという本来の機能を、初めて発揮し始めたと言えるのです。

 議員立法で成立したものは、改正被災者生活再建支援法やC型肝炎感染被害者救済法など特定の被害救済を目指すもの、労働契約法や改正最低賃金法など働く人々の待遇改善を目指すもの、鳥獣被害防止法や改正借地借家法など関係者の強い要望に応えるものなど、国民生活に直接係わるものが多いのが特徴です。改正政治資金規正法や改正放送法など、調整困難だったものも成立しました。

議長席で緊張

 最大の対決案件だった新テロ特措法案は、閉会直前に参議院で否決したものを、衆議院が3分の2以上の多数で覆して、再可決で成立しました。憲法の規定に従ったものですが、両院協議会の開催も求められなかったことは残念でした。同時に採決した民主党提出のテロ根絶法案は、賛成120票、反対118票というきわどい結果でした。可否同数なら議長が決するので、予め検討はしていましたが、議長席にいて大変に緊張しました。証人喚問の処理も、気を使いました。

 民主党が「法案の嵐作戦」として参議院で可決した法案は、年金流用禁止法案や農業者所得補償法案など、いずれも衆議院で審議されていません。議長の立場からも、残念なことです。

そして通常国会は冒頭から

 中二日を置くだけで、通常国会が召集され、天皇陛下をご先導する開会式も3回目で慣れてきました。補正予算案を否決し、両院協議会も、福田首相指名の際に続き2回目となりました。「形式的だ」との指摘が多く寄せられ、改善が求められています。これまでは形式的だった国会同意人事の扱いも、極めて緊張感が強く、様変わりとなりました。参議院は、内閣や与党にとっては厄介な存在かも知れませんが、2院制の賢明な動かし方を会得する良い機会だと思います。

 来年度の本予算と道路財源などを含む税制法案の審議が始まりました。その冒頭に衆議院で、与党から「つなぎ法案」が提出されました。限時法の期限切れを回避し、60日間さえ我慢すれば参議院は無視できるという「奇策」といわれる措置です。1月30日に衆議院本会議で採決される寸前に、河野衆議院議長と私との会談により、両院議長斡旋に乗り出す事となりました。河野さんは、本会議開会ベルのボタンを押さずに、説得に努め、与野党激突で国会空転という異常事態を回避しました。

険しい山は続き、緊張と忍耐が必要

 衆議院での「つなぎ法案」撤回で、山をひとつ越えることは出来ましたが、これで終わりではありません。合意どおりに年度内決着が出来るかどうか、次の山は参議院に来ます。与野党とも、道路特定財源と暫定税率という仕組みをどうするのか、真剣な審議と誠意のある協議が求められます。議長の私にも、もちろん私の考え方はありますが、「それを言っちゃあお仕舞い」というわけで、忍の一字です。

岡山の政治も課題が続々

 地元では、4月の倉敷市長選とおそらく市議補選、秋の県知事選と、大切な選挙が続きます。私は議長として、会派離脱と同時に政党活動も自粛していますが、大きな関心を持って民主党県連の対応を見ています。存在感をしっかり示すのは、なかなか難しい状況ですが、私の秘書を務めた倉敷出身の藤原かおり子さんが、手を挙げようとしています。

 国会でも地元でも、私も知恵の出しどころだと思っています。変わらぬご支援をお願いします。

江田五月


藤原秘書 倉敷市議補選へ

藤原薫子さん

 4月27日に予定されている倉敷市長選挙と同時に、倉敷市議会議員の補欠選挙が行われる可能性が大きくなっています。江田五月の秘書を勤めていた藤原かお子さんが出馬の意思を固めました。民主党の公認を得て、連合の推薦をお願いしています。

 倉敷では柚木さんと時尾さんらが民主党として頑張ってきました。ここで時尾さんに続くことができれば、倉敷市議会に江田議長の右腕が加わることとなります。

 倉敷市在住の知人・親戚のご紹介がいただければ幸いです。

藤原かお(薫子)
1974年 倉敷市生まれ、倉敷市立老松小学校卒、倉敷市立西中学校卒、倉敷青陵高等学校卒、関西学院大学経済学部卒、NHK岡山放送局(きびきびワイドニュースキャスター)、江田五月秘書。
【藤原事務所】 倉敷市白楽町 Tel.086-424-0033

党員・サポーターになってください!
 議長就任に伴い、会派離脱で無所属となりましたが、党籍は維持しており、存在感は保持しなくてはなりません。そこでお願いです。今年もぜひ、党員・サポーター登録をご継続いただき、また新しい人にも声をかけて下さい。
江田五月
  党員 
  サポーター
  特別党員
  家族党員
 年間 6,000円
 年間 2,000円
 年間 4,500円 (2008年5月31日時点で60歳以上の方)
 年間 1,500円 (党員のご家族の方)

※ 最終締切りは5月20日(火)です。
詳しくは、江田五月事務所までご連絡ください。satsuki@eda-jp.com
〒700-0837 岡山市南中央町1-9 電話 086-234-1151

参議院選挙に向けて準備着々


経験を活かした政策を
  
1区五月会 福場 良二

 高井さんには国民・庶民の立場から物事を考え、実行することを期待します。

 現在の政府・官僚の政策は、特殊法人に関わる税金の「無駄づかい」が多いにも関わらず、福祉・教育などの予算が削られ、庶民生活は苦しいのが現状です。昨今問題となっている、ガソリン税の問題は、まさにそのよい例です。

 皆さんご存知のとおり、高井さんは官僚出身者です。特殊法人・天下り・年金問題・予算執行などでの、情けない官僚の姿を目の当たりにしてきました。彼なら、この経験を生かし「無駄づかい」を無くして、国民・庶民の目線で政策を実行する政治家になってくれると期待しています。そのためにはまず、次の衆議院選挙を乗り越えることが必要です。私達の生活を良くするため、高井さんを支援していきましょう。


津村議員こそ日本一  2区五月会 河本 和徳

 津村さんこそ将来の日本を背負って立つ政治家の一人と期待している。その経歴から政策重視の理論派と思われがちだが、実際には汗をかくことを重視する行動派である。今話題の「ガソリン値下げ隊」でも先頭に立ち、全国を駆け回っていることは、報道等を通じてご存知の方も多いだろう。

 普段から地道に地域に密着して、朝の街頭演説も続け、市民の目線で活動している。国会では若手議員の先頭に立って政権与党と互角に議論して、その存在感を遺憾なく発揮している。岡山においても民主党岡山県連の代表として活躍している。

 今、国民は自・公政権の政治に大いに不安と不満を持っている。これを解消するのは新しい政権の誕生であり、多くの市民が、二大政党による政権の交代を願っている。その中心に津村さんがいる。民主党の勝利に向けて全力で応援したい。


二度目の勝利に向けて  4区五月会 新見 三郎

 柚木さんは、新人議員の中でもその活躍が注目されています。何回もあった与党の強行採決の中、体を張って抗議する柚木議員の姿をテレビでご覧になった方もいると思います。もちろん、厚生労働委員会を中心として2年間で34回の質問を重ね、議員発議の法案提案者として、答弁する立場も経験。また民主党県連の若き幹事長としても奮闘しています。

 4区五月会としても、そんな熱い柚木議員をしっかり応援していきます。昨年の参議院選挙でも4区五月会と民主党、地域の連合とで活動をまとめる取り組みを進め、これが大勝利につながりました。この波に乗り、今度は柚木議員の2期目へ向けた挑戦と政権交代を目指して連帯して頑張ります。新しい会員の方の参加をお待ちしています。


歩け歩け・運動員は小さな政治家を目指せ  5区五月会 柴崎 竹男

 花咲ひろきを国会に送りこむために、毎月「花咲レポート」を工夫しながら配布している。人の輪を広げるため、時には玄関先で話し込むことも。とことんこつこつ、みんなで頑張っていこう!

 永田町では、社会保険庁を始めとする各省庁で金銭問題が浮上し、国民は怒っている。例えば「年金」、発足から数十年も経つと、支払いの無い年金掛け金は溜まるばかり。

 当時の厚生大臣は「疲れた身体を癒やして下さい」と言って、無駄の温床となっている国民休暇村を全国に建設。最近では、官僚の不始末で、年金未払いが増加し、納入減少に拍車をかけている。

 国民不在の官僚的体質。そして与党は人材も出尽くしの感あり。ここに人あり、花咲ひろき。日本再生の近道は政権交代! 世直し世直し、花咲ひろきにお力をお貸しください。


地方議会だより

【赤磐市】
定数削減を議会のレベルアップに  
赤磐市議会議員 樅野志郎


 赤磐市は3年前の合併時の申し合わせで議員定数を26人にする予定が、市民からの定数削減要望を受け、さらに、4減して22人としました。多くの市民はこれで「少数精鋭になる」と歓迎していますが、少数になっても、精鋭になると言う保障はありません。選挙が厳しくなる分、組織型や利益誘導型、パフォーマンスの上手な目立ちたがりや等が増える可能性も大いにあります。

 本当に市民目線の政策本位でまじめな人は、えてして選挙は下手なものです。有能で市民のことが第一の議員を選ぶかどうかは、有権者の見識にかかっています。議会がレベルアップして、市民の幸福につながる議員定数削減でなければ意味がありません。次の選挙で、市民の良識ある判断が示されますように。


【岡山県】
県の予算はどこへ向かう  
岡山県議会議員 木下素典

 予算を審議する2月定例議会が開会。懸案であるチボリ問題に関しては、県議会としてようやくの答えを出せそうです。

 県の借金は1兆円超。しかし県北にとっては、たとえ不採算路線でも、公共交通機関の確保は、これからの高齢者社会にとり必要不可欠です。12月議会では、県は生活の足の確保に責任を持つべきだと、知事に質しました。地元はもちろん岡山市内でも反響があり、岡山日日新聞が取り上げてくれました。

 最近話題の、道路特定財源問題。議事録を紐解き、売上税や消費税が問題となった当時の先輩議員の勇姿も垣間見ました。時代は違いますが、一年生議員であっても、先輩に負けない存在感を示したいと考えています。

 現場の声を議会に届け、その声を予算に反映させたいと思っています。


議長公邸を見学

 昨年11月30日、珍しい議長公邸見学会に参加しました。岡山から2人目の議長が誕生したおかげです。

 参議院議長公邸は、東京永田町・国会から歩いて10分、衆議院議長公邸の東隣です。邸内は全室下足仕様にも関わらず床はピカピカに磨き上げられ、どこも管理が行き届いています。また庭は芝生の部分が半円形に広がり、周囲には都会の喧騒を遮断するように梅・もみじなどの大木が高々と生い茂っていて、まるでミニ後楽園のようです。さらに、晴れた日は、富士山が見られるそうです。特に春になると、庭の桜が満開となり、非常に見応えがあるそうで、是非見てみたいものです。

 議長公邸は海外からの来賓を迎えるのによく使用されるとのことで、とてもふさわしい場所となっていました。ただ江田さん曰く、建物は立派だが住む所ではない。そう言われると、確かにお客様を招くには相応しい建物ですが、生活することを現実的に想定してないせいか、「家」のイメージとはかけ離れた印象を受けました。

総社市 中村慶子


立看板リニューアル

 江田五月の「立看板」が新しくなります。設置をお願いできる方、また既に看板を設置して下さっている方は付け代えますので、お手数ですが事務所までご一報ください。

 江田五月事務所
 岡山市南中央町1-9  086-234-1151


民主党岡山県参議院選挙区第1総支部定期大会ご案内

 民主党江田支部の党員・サポーターの方、これから入党されようと思う方、皆さんふるってご参加ください。

 日時 4月13日(日)14時〜
 場所 勤労者福祉センター 岡山市春日町5-6


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