2011年4月

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温かい老後と優しい司法を

法務大臣・参議院議員 江田五月

 未曾有の大地震と巨大津波に被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
 全国民が危機を乗り越える底力を問われています。政府も私も、まずは被災者の生活支援に全力を挙げ、国民のみなさんや自治体と一体となって、この事態を必ず乗り切ります。
 この災害を契機に、私たちの経済や社会から暮らしや考え方まで、大きな変化が出てきます。歴史的な試練を乗り越えた先に、私たちはもっと強い絆で結ばれた新しい社会に到達することができると確信しています。被災された皆さまにしっかりと寄り添いながら、みんなで力を合わせて希望に向かって前進しましょう。


 岡山県年金受給者協会の皆さまの日ごろのご支援に対して、心よりお礼を申し上げます。昨年7月に4度目の参議院議員の議席をいただきました。皆さんのお力添えのおかげであり、責任重大です。

 私は、裁判官を経て政治家となり、細川内閣で科学技術行政に携わり、民主党に参加して岡山から政権交代を目指してきました。2007年から3年間は参議院議長として、「国民が政権を選択する」新しい民主主義の扉も開きました。しかし、民主党政権はいま厳しい試練にさらされています。そんな中で今年1月14日、法務大臣に就任しました。まさに青天の霹靂でしたが、議長経験者起用の重大さを、菅首相も私もしっかりと踏まえて頑張ります。

 人は皆、法の下では平等であり、法の支配が行き渡り誰もが個人として尊重される社会の構築が、国民生活の最低限の基盤だと思います。法務行政は現在、検察の信頼回復など多くの課題をかかえていますが、市民の感覚に沿った法の温かさも実感できる当たり前の行政運営にするために全力を尽くします。

 民主党は広く議論を行い、年金改革をはじめ社会保障と税の一体的改革を進めます。2013年度から後期高齢者医療制度に代えて新しい高齢者医療制度のスタートに努力しています。また、在宅医療、訪問看護、在宅介護、在宅リハビリテーションなども推進し、地域で安心して生活できる環境を整備するとともに、実際に介護にあたっている人を支援していきます。現在の日本を築いて下さった皆さんがどのような老後を過ごすかは、国家の最重要事項のはずです。私も今年70歳になり、他人事ではありません。頑張り抜く覚悟です。

 岡山県年金受給者協会の益々のご発展と皆さまの一層のご活躍を心よりお祈りいたします。

岡山県年金受給者協会だより「ねんきんおかやま」 平成23年4月号掲載


2011年4月

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