2009年11月12日

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天皇陛下御在位20年記念式典 江田参議院議長祝辞

平成21年11月12日
於 国立劇場

 天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、天皇陛下御在位20年記念式典が盛大に執り行われるに当たり、謹んでお祝いの言葉を申し上げます。

 天皇陛下におかれましては、平成2年の本日、即位礼正殿の儀において「我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望」する旨、お述べになり、ご即位を内外に宣明されました。その後わが国は、さまざまな困難の克服に全力で取り組み、平和国家として国際社会において名誉ある地位を占めるよう力を尽くしてきました。

 この20年間、国内では経済の隆盛と停滞、世界では冷戦終結と新たな対立の露呈といった大きな変化があり、国民生活の中にも多くの喜びや悲しみがありました。こうした中、天皇陛下は常に、国事や各種行事へのご出席、国際親善等のご公務に当たられ、全国各地はもちろん世界各国をご訪問され、国民や世界の人々と接してこられました。とりわけ災害時には、被災地を見舞って現地の苦しみに直接寄り添い、温かいお励ましをいただきました。そのお姿とお言葉には、被災された方々だけでなく、多くの国民が深い感銘を受けたものであります。心より感謝申し上げます。

 両陛下は今春、御結婚満50年を迎えられました。それぞれ「感謝状」をお贈りしたいという両陛下の記者会見でのお話は、長いご苦労の間に育まれた慈しみの心に溢れ、国民誰もが温かい感動に包まれました。両陛下がますますお健やかにお過ごしになられますよう、お祈りいたします。

 国政は現在、大きな転換点を迎えています。参議院は、与えられた任期を十分に生かし、長期的で専門的な視点から、活発な議論を通じて法案の審議や国政の調査に当たり、なお一層、国民から負託された責務を果たしてまいります。

 御在位20年を寿ぐこの佳き日に当たり、天皇皇后両陛下のますますのご健勝と皇室のご繁栄を心より祈念し、お祝いの言葉といたします。

   平成21年11月12日

参議院議長   江田 五月


2009年11月12日

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