2009年10月4日

戻るホーム2009目次前へ次へ


第33回全国育樹祭式典 江田大会会長あいさつ

平成21年10月4日
於 百花台森林公園

 おはようございます。大会会長を務めております、参議院議長の江田五月です。

 本日ここに、皇太子殿下のご臨席を仰ぎ、「第33回全国育樹祭」を開催することができました。関係の皆さまの大きなお力添えに心から感謝し、厚く御礼申し上げます。

 今年の開催県である長崎県は、長い海岸線に縁取られた豊かな緑が印象的な、自然に恵まれたところです。ここ島原半島もその一つですが、18年前には普賢岳の噴火により、大変な被害を受けました。私はその直後にこの地を訪れ、被災された方々にお見舞いを申し上げましたが、その後、地元の皆さまの懸命な努力によって、山肌に緑が蘇り、町並みが復興した状況を拝見して、いささかほっとしています。

 森林は、国土を災害から守るとともに、きれいな空気やおいしい水など、私たちにさまざまな恵みを与えてくれます。近年では、地球温暖化防止に果たす役割も注目されていますし、フィトンチッドの森林浴で、緑が人々の気持ちをリフレッシュさせる効果も大きいでしょう。

 ところが今日、乱伐や開発、温暖化の進行などにより、森林は危機にさらされています。林業就業者も減少しており、多くの人々が意識して森林づくりを進めていかなければ、森林の保護・育成はままなりません。

 こうした中、森林ボランティア等の活動が各地に広がっていることを大変心強く思います。毎年の育樹祭が、多くの人々に緑や土の楽しさと大切さを知らせるきっかけになることを願うとともに、この長崎県から全国へ、さらに未来へと、森林を育てる輪が広がっていくことを期待して止みません。

 結びに、本日栄えある表彰を受けられる皆さまの長年にわたるご努力とご功績に心から敬意を表し、ご列席の皆さまには、緑豊かな国土づくりに一層のご支援をいただくようお願いして、ごあいさつといたします。


2009年10月4日

戻るホーム2009目次前へ次へ