2009年1月1日

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 年頭の辞

参議院議長 江田 五月

 明けましておめでとうございます。皆さんお揃いで、すばらしい丑年の新年をお迎えのことと思います。

 昨夏に参議院議長に就任して以来、1年4ヶ月余が過ぎました。議長就任と同時に無所属となり、国会の内外で、中立と公正を貫くように腐心してきました。「ねじれ国会」で衆議院と参議院で多数派が異なり、野党多数の参議院のあり方が問われましたが、「ねじれ」の効用を発揮するよう努めてきました。皆さんのご支援に感謝します。内閣の思いどおりにならないことは、必ずしも国民にとって悪いばかりではありません。逆に、これまでなら「臭いものに蓋」ですまされた事が、白日の下にさらされたこともたくさんありました。

 県内の課題については、参議院全体を代表するという議長の職責のため、要望に来られた皆さんに「隔靴掻痒」の感を与えたのではないかと心配しています。しかし、きちんと頭に叩き込んでいますので、信頼して下さい。

 今年は、県民の皆さんにとって、有権者として重要な政治選択の機会が来ます。地方分権の時代といわれながら、南高北薄をはじめとする地域間格差がまだまだ改善されていません。政治が、重要な課題を適切に決定できるよう、ぜひ皆さんの積極的な参加をお願いします。良い時代の幕を、みんなで開けましょう。今年も変わらぬご支援をお願いします。

津山朝日新聞 平成21年1月1日号掲載


2009年1月1日

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