2008年12月6日

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江田五月さん 議長公邸で花づくり


 「ここは都心にありながら、自然がたくさん残っているのが素晴らしい。国民の財産として、外交にも生かすようにしたい」

 参院議長の江田五月さん(67)が国内外の賓客を迎えるため、東京・永田町の参院議長公邸で花作りに力を入れている。

 昨年8月に議長に就任した。岡山市の自宅では家庭菜園を作って楽しんでいるが、「野菜を育てているとお客さんが驚くかもしれない」と、公邸ではもっぱら花の球根を植えている。最近も、スコップ片手にチューリップの球根20個を植えた。「土をいじることで、気分もリフレッシュできる」という。

 今年5月には、横浜市で開かれたアフリカ開発会議(TICAD)に合わせて、関係国の駐日大使を招いた。咲き乱れた花を観賞しながら、会話が弾み、「ここなら交渉ごとではなく、楽しく談笑できる」と言われたという。

 庭には、約10本の桜の木もある。公邸を訪れた全米さくらの女王からは、「ぜひアメリカでも、公邸の見事な桜を見てみたい」と頼まれた。年明けには、桜の木を送り届ける予定で、「ここで生長した桜が海を渡り、数年後には異国にも根付いてほしい」と願っている。

(文・白石洋一)
読売新聞 2008年12月6日夕刊掲載】
2008年12月1日取材


2008年12月6日

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