2008年1月18日

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参議院衛視観閲式での議長訓辞


 皆さんおはようございます。そして、明けましておめでとうございます。

 いよいよ今日、通常国会が召集されました。そしてその朝、寒さを吹き飛ばし、お屠蘇気分を吹き飛ばして、こうして規律正しくスタートの儀式が行われていることに心から敬意を表します。

 参議院はご承知のとおり、昨年創立60周年を祝いました。その前の貴族院の時代から大きく変わって、国民主権の元に新たな国会の一翼を担う参議院としてスタートしました。最初は色々手探りもあった、しかし、もう60年経って今年から61年目です。今までの歴史の上にさらに国民主権の参議院としてしっかりと役割を果たして行きたいと思っております。

 60年経ちましたが、昨年から新しい参議院のスタートという面も生まれました。それは言うまでもなく、昨年の参議院選挙の結果、参議院における数の構成が衆議院と全く違う、いわゆるねじれ国会と言いますが、新たな役目を担った参議院としてのスタートとなったことであります。その議長として私は就任の時の挨拶で、全職員とともに全力を尽くすことを議員諸君に、そして国民の皆様にお誓いをいたしました。職員の皆さんに期待をしております。皆さんと一緒に新しい参議院の役目を果たしていきたいと思っております。

 ここで二つのことを申し上げておきます。一つは、皆さんは国会に集まってくる、国会をまさに見に来る、そして直に肌に触れに来る、そういう国民と直接に接する職務を担っています。どうぞ皆さん国民主権ですから、国会に来てくださるお客さんたちが私たちの主人公だ、そういう思いをもって丁寧に優しく接していただきたい。国会に来て良かった、そういう参観にしていただきたい。

 二つめ、皆さんには厳しい役目もあります。それは議院警察権の執行に当たる現場が皆さんの仕事です。これからどういう事態が起こるか私にも分かりません。しかし、事を処すに当たってしっかりと、皆さん誇りを持ち臆することなく職務に当たっていただきたい。それが誰であれ厳正な執行をお願いしなくてはならないということであります。どうぞ、優しく国民に接し、同時に厳しく規律の保持に当たって、この参議院をしっかりと守っていただきたいと思います。皆さんの職務があるからこそ、議員一同安心して仕事に専心することができるということであります。

 どうぞ今年もよろしくお願いします。終わります。


2008年1月18日

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