2008年1月10日 2008 国政を語る

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円滑な国会運営尽力

江田五月(無所属、参院岡山選挙区)


 参議院議長として迎えた新年。ねじれ国会の中で、円滑な国会運営を最大の使命と位置付けている。「想像もできないような難しい課題に直面するのではと緊張している。精いっぱい議会運営に汗をかき、知恵を働かせたい」

 民主党初、岡山県出身者としては三人目の参院議長。臨時国会会期末を十五日に控え、懸案となっている新テロ対策特別措置法案の審議がいよいよ大詰め。波乱が予想される中で、議長としての手腕も試される。

 続く通常国会では、新年度予算関連の租税特別措置法改正案が最大の焦点になる。改正案で定める揮発油税などの暫定税率は今年三月末で期限が切れる。「超異例の事態も考えられる」と想定外の可能性も示唆し、三月末までに衆参を通るか見通せないとする。

 憲法に規定のない参院の首相問責決議など、扱いが微妙な課題も考えられる。「参院の職員だけでなく、憲法や議会法といった学者のみなさんの知恵なども借りていきたい」と話す。

 議長就任で離れた民主党は、政権交代が可能な二大政党制の実現を目標に据える。これには「議長としての立場でない」と断った上で、「ねじれ国会がうまく機能する円滑な国会運営の先に、政権交代が当たり前となる政治が見えてくる」。衆院解散の時期は「民主党執行部は、福田首相が(解散時期と)期待する北海道洞爺湖サミット後まで待とうと思わないのではないか」と見通す。

 岡山市が目指す政令市は、国勢調査の人口要件を満たしていないことなどを危ぐするが、「与野党超えて努力したい」とする。

(金島裕之)
山陽新聞 2008年1月10日朝刊掲載】


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