2007年11月30日

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第五十一回町村議会議長全国大会 祝辞

平成19年11月30日
於 NHKホール

 参議院議長の江田五月でございます。

 第五十一回町村議会議長全国大会が盛大に開催されましたことを、心からお喜び申し上げます。

 今年は、地方自治法施行60周年の節目に当たります。戦後まだ国土が瓦礫に覆われているとき、私たちは地方自治を国の基本の一つと定めた日本国憲法を制定し、同時にこれを具体化するため、地方自治法を制定しました。自治の主体が地域住民であり、住民の直接選挙で選ばれた議員で構成する地方議会が民主主義の原点であることは、論を待ちません。これなしでは、国レベルの民主主義の発展も図れません。とりわけ町村議会は、地域住民に最も密着した最先端の部分で活動をしておられます。民主主義の毛細血管とでも言い得ると思います。

 町村議会の議長である皆さまは、地域住民の生活に密着しながら、住民のさまざまな声を聞き、そのニーズを施策に適切に反映させるため、あるいは町村の行政を監視し、公正で効率的な町村運営を確保するため、日々議会の運営に力を尽くしていただいています。同じ議会人として、そのご労苦に深く敬意を表します。

 地方自治は、昨年の地方分権改革推進法の成立以降、第二期改革ともいうべき段階にあります。この間、税財源の問題をはじめ、さまざまな論点が絶えることなく立ち現れています。その中には、解決が大変困難な課題もあることを、認めないわけにはいきません。これらは、町村議会での建設的な議論があって初めて、課題解決の糸口が見えてくると思います。町村議会議長の皆さま方におかれましては、議会の舵取りにますますのご尽力をいただきますよう、心からお願いいたします。

 結びに、本日の大会の成功と全国町村議会議長会のますますのご発展、そしてご列席の皆さまの一層のご健勝とご活躍をお祈りして、祝辞とします。



2007年11月30日

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