2007年11月20日

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地方自治法施行六十周年記念式典 祝辞

平成十九年十一月二十日
於 東京国際フォーラム

 本日ここに、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、地方自治法施行六十周年記念式典が盛会のうちに開催されましたことを、心からお喜び申し上げます。

 私たちは六十年前、地方自治の基本を規定した日本国憲法の施行と合わせて、地方自治法を制定して憲法の理念を具体化し、本年の節目を迎えました。

 ここまで半世紀以上の間、地方公共団体関係者をはじめとする皆さまの献身的な努力により、地方自治制度は、国民の間にしっかりと定着し、民主主義の確かな礎となってきました。ここに、力を尽くされた先人の方々に対し、改めて敬意を表し感謝を申し上げます。

 さて今日、少子高齢化が進み、国民の価値観や生活様式が多様化し、わが国は大きな変革期を迎えています。このようなとき、個性豊かで活力あふれる地域社会を創造し、国民生活の安定と福祉の向上を図るためには、新しい社会経済のシステムを構築し、地方公共団体の自主性・自立性をさらに深めていくことが不可欠です。本日を機に関係の皆さまが、国民の大きな期待に応えて一層のご尽力を下さるよう、お願いいたします。

 結びに当たり、本日栄えある表彰を受けられた方々に対し、心からお祝いを申し上げ、地方自治の一層の発展とご列席の皆さま方のご活躍とご健勝を祈念して、私の祝辞とします。

   平成十九年十一月二十日

参議院議長 江田 五月



2007年11月20日

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