2007年11月4日

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第31回全国育樹祭 大会会長あいさつ

平成19年11月4日
於 阿蘇みんなの森

 おはようございます。大会会長を務めております参議院議長の江田五月です。

 本日ここに、皇太子殿下のご臨席を仰ぎ、「第31回全国育樹祭」を開催することができました。関係の皆さんの大変なご努力に、心から感謝を申し上げます。

 ここ熊本県は、県土の約6割が森林で、世界に誇るカルデラをもつ阿蘇山や、日本三大急流の一つである球磨川で知られています。「火の国」と豊かな水と、さらに大小120の島々からなる天草諸島など、多彩な自然環境に恵まれています。

 この地に育まれた「阿蘇みんなの森」において、全国育樹祭がこのように盛大に開催されますことは、大変に意義深いものです。

 森林は、安全な国土の基礎となり、私たちにおいしい水やきれいな空気など様々な恵みを与えてくれます。豊かな海も、森林がなければ望めません。今日では、地球温暖化防止に果たす森林の役割も、大きく期待されています。

 この貴重な森林が、先の戦争中の乱伐で、活力を失っていました。戦後、国民こぞって「緑化」に取り組み、私も小学生の頃、ポスターで代表作に選ばれたことを思い出します。森林の活力を、次の世代に着実に引き継いでいくためには、国民が広く森林づくりに参加することが不可欠です。近年、森林ボランティア等の活動が各地に広がっており、大変心強く喜ばしいことです。

 今回の大会テーマには、左座(ぞうざ)由紀さんの「この地球(ほし)の 未来を潤す みどりの力」が選ばれました。この育樹祭をきっかけとして、森林を守り育て、活力ある森林をつくりあげるのは、私たち一人一人なのだという意識を持ち、こうした活動を、ここ熊本県から全国へ、また未来へと、みんなで大きく広げていきましょう。

 結びに、本日栄えある表彰を受けられる皆さまの多年にわたるご努力とご功績に、心から敬意を表し、ご列席の皆様に、この大会の趣旨に沿って、緑あふれる国土づくりに一層のご支援を賜りますようお願いして、私のご挨拶といたします。

参議院議長 江田 五月



2007年11月4日

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