2002/09代表選活動日誌 (8/6〜10/4)

戻るホーム2002目次前へ次へ


>>2002/09民主党代表選リンク集

8月6日(火)
11時半から、菅幹事長と共に羽田特別代表にお会いし、ホテルで昼食を食べながら代表選につき意見交換しました。菅さんが、立候補を真剣に考えている心境を説明し、私も支援に至った事情を説明しました。羽田さんは、代表も幹事長も昼夜を分かたず献身的努力を続けており、年齢的にも世代交代と言われる理由はないのだから、頑張って欲しいと、激励してくれました。同じホテルで若手と言われる4人の一本化の話し合いが行われていたらしく、そちらに駆けつけていたマスコミの皆さんに見つかってしまいました。

14時から、難民問題につき取材。その後、代表選につき意見交換。今日は横路さんが立候補を表明され、明日は鳩山さんも表明されるとのことですが、菅さんの表明は、訪米後の19日となりそうです。若手の動向も見極めなければなりません。


8月7日(水)
鳩山代表が、立候補を表明されました。現代表として自然のことと思いますが、この3年間の党の歩みを、代表としてどう認識し評価されるのか、聞きたいものです。世代交代ならバッジを外すというのも、よく分かりません。


8月8日(木)
今日は10時過ぎから、数人の同僚議員と民主党代表選につき個別に意見交換。若手と言われるグループの中で新しいエネルギーを求めて呻吟しているもの、鳩山代表や菅幹事長のすぐ傍で党務に従事してきたもの、皆それぞれに、一生懸命考え、本音を話してくれます。「今ここで党が分裂しては、自分の居場所がなくなります。何のために政治に乗り出したか分からなくなります。」と言う言葉は、重いと思います。こうした若い皆さんのためにも、実りの多い代表選にしなければなりません。


8月18日(日) 
20時から、菅直人さんも加わり、数人で民主党代表選への対応を協議。明日、菅さんが出馬の決意表明をする予定で、状況の分析と決意の言葉の検討など、細かな詰めをしました。

菅さんが代表になると、民主党は分裂の危機を迎えるとの見方が流されているようです。私にはその理由が分かりません。よほど菅さんを個人的に嫌っている人がいて、その人が離党すると言うのでしょうか。それは分裂とは言いません。デマで人心を惑わし、代表選を左右しようという人が、民主党内にいるとは思えません。他党の介入なら、許してはなりません。


8月19日(月) 菅さん代表選に出馬表明
今日は終日、菅直人さんの民主党代表選への出馬準備でした。

午前中は、出馬に当たっての決意表明の仕上げや、同僚議員との意見交換。取材。14時から1時間強、菅さんの記者会見に立ち合いました。まず15分間、菅さんが決意を述べ、その後は質疑応答

菅さんは、私が国政に復帰した98年の参院選を、新民主党の代表として率い、圧勝しました。その後の臨時国会で、参院では野党がこぞって菅さんに投票し、首相に指名されました。党首として国政選挙に勝つことと野党結集で首相に選ばれることを、両方経験しているのです。さらに金融危機の際には、与党に民主党案を飲ませることに成功しました。それ以前には、厚生大臣として官僚を動かしました。政権運営と政策実現の実績も積んだのです。言論の府での舌鋒の鋭さは、万人の認めるところです。今の野党に、これ以上首相にふさわしい人はいません。

野党第1党の最大の責任は、総選挙を政権争奪戦にすることであり、そのため総選挙で首相候補を国民に示すことです。今回の民主党代表の任期は2年で、この間に必ず総選挙があります。だからこそ今、国民的期待の高い菅さんを、首相の選択肢として国民に提供することが、野党第1党である民主党の責任です。そうすることにより初めて、政権交代が現実味を帯びてくるのです。

菅さんを「イラカン」などと言って、人当たりが悪いと批判する人もいます。当たっていないとは言いませんが、仮にそうだとしても、それは民主党の中で解決しなければならないことです。民主党も菅さんも、これを乗り越える努力をせず、せっかくの人材を首相候補にしないのは、国民に対する背信です。

18時から、選対本部事務所となった国のかたち研究所で、選対本部の立ち上げ。国会議員本人が10数人集まり、私も正式に本部長になりました。20時から、さらに詰めた打ち合わせを行いました。


8月20日(火) 
今日は11時に、ニュース専門のインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』に行き、「角谷浩一の永田町コンフィデンシャル」という番組に出演しました。鳩山さんが最初に代表選出馬表明をした番組です。角谷さんの質問に答えながら、はじめの15分ほどは東ティモールの話をし、さらに30分ほど、民主党の党首選の話をしました。

代表選については、菅さんの選対本部長として、なぜ今菅さんがもっとも適切なのかを、さまざまな角度から話しました。

鳩山さんは、これまで党内融和を重視し過ぎたから、政策選択にメリハリが欠け、それが党の魅力を減殺したとの判断のようです。だから今後は、政策選択の敢行性を重視し、鳩菅2枚看板も終わりにし、同調できない人には党を去ってもらう意向のようです。

私は、民主党は幅広い意見を代表する国民政党なのだから、党内融和は何より大切で、問題は多様な意見をまとめる方法にあるのだと思います。人事も適材適所が正しく、総合力を発揮することが大切だと思います。内は融和で、外は、つまり政府や与党に対しては、断固たる態度で論争を挑むことが大切です。逆に、内は断固として反対意見を排除し、外にはエールを送ったのでは、国民の願いに答えられません。


8月21日(水) 
15時から2時間、代表選打ち合わせ。昨日の横浜での菅さんの街頭演説は大盛況で、サポーターも30人ほど集まったようです。補欠選挙の折田明子候補予定者も、初めてと言いながら堂々の演説だったとか。代表選は、一方で菅さんが街頭に飛び出して民主党への理解を訴えているのに、他方で永田町にこもって思惑一杯の不毛な会議を重ねている人もいます。国民と真正面から向き合う姿勢が大切です。


8月22日(木) 
今日は、11時から菅直人さんと2人で、民主党代表選につき詰めた協議。マスコミは、菅有利と報じていますが、私たちはそうは思っていません。サポーター投票でも、組織の指示で動く票の量と行方が、全く読めません。第1回投票では、誰も過半数獲得は無理。決戦投票は、残念ながら、議員間の思惑や微妙な駆け引きが、結構ものを言いそう。

菅さんでは、党は分裂だとささやかれているようです。私たちの見方は、正反対。党内融和に務めるのは、菅さんです。新進党の例を見ても、選挙で負けた時が分裂の危機です。菅さんで選挙に勝てば、分裂なんて言ってる暇はなくなります。衆議院議員の任期は2年を切っているのですから、小泉首相が虎視眈々と解散の時期を窺っているのは、明らかです。10月解散もなしとしません。

12時からと13時から、いずれも代表選の会議。14時半から、羽田孜特別代表と懇談。若手の動きが勇み足になることを、大変心配しておられます。


8月25日(日)
朝は久しぶりに、テレビの政治番組で民主党代表選の報道を見ました。立候補予定者が全員集合した番組です。

新代表の任期中には、必ず総選挙があります。新代表は、これに勝って政権を担当し、官僚政治や族議員政治に終止符を打ち、国民主権の政治を確立しなければなりません。そのことを国民の皆さんに、明確な根拠をもって約束し得る人を選ぶのが、代表選です。代表選報道の意義は、それを判断していただく材料を、視聴者に提供することです。この要請に応えたのは、菅直人さんだけだったと思います。党内の路線論争を視聴者に知っていただくことが、代表選報道に出演した皆さんの役目ではありません。


8月26日(月)
民主党代表選は、「若手」の皆さんの動向が注目されています。一本化できるのかどうかですが、前原陣営と野田陣営の駆け引きは、極めて巧妙かつ複雑で、老かいな保守政治家でも尻尾を巻いて逃げ出すでしょう。

つまり、「前原陣営では、野田陣営が切り崩されて、推薦人が足りなくなったと見て、譲歩を迫る好機だと一本化を申し出た。野田陣営では、もともと一本化に消極的だった前原陣営のやり口に、不快感を募らせている。」といったことです。

前原さんも野田さんも、そんなことには無縁の好漢です。周辺が2人をだしに政治ごっこにうつつを抜かすと、2人の持ち味が死んでしまいます。内向きの駆け引きは終わりにして、国民に目を向けた活動に転じて欲しいものです。

菅さんは、全国を駆け回って国民に直接訴えています。明日は私も同行します。


8月27日(火) 菅さん遊説(大阪、稲見・熊田・岡本さんs)

菅直人さんと街頭演説

今日は、羽田発9時45分のフライトで大阪空港へ。菅直人さんと一緒です。

11時半から、大阪市役所、交通局、水道局などで働く皆さんの集会で、菅さんが幹事長として30分ほど、国政報告や代表選の意義などを話しました。皆さんが集中して聞いてくれました。

12時15分からは、市役所前で宣伝カーの上から街頭演説。大阪5区の稲見哲男さんも一緒で、高嶋良充参議院議員と私が各10分、菅さんが25分ほど話しましたが、聴衆は増える一方で、500人ほどになったでしょうか。

移動の車の中で昼食をとり、13時半から1時間強、大阪1区の熊田篤嗣さん、奥野正美市議と一緒に、商店街ばかり3ヶ所でスポット演説。菅さんの話はいずれも10分ほどですが、どこでも多くの人が足を止めてくれました。

さらに15時過ぎから1時間弱、大阪13区の岡本準一郎さんと一緒に近鉄布施駅前で宣伝カーの上から演説。ここは日陰がないのに、炎天下の中で多くの人が足を止めてくれ、菅さんの話も熱がこもりました。

私は初めて菅さんの街頭演説に同行しましたが、国民の人気は抜群。無駄な公共事業のからくり、実効ある景気対策、閣議の形骸化、事務次官会議に振り回されない民主党内閣の姿など、菅さんの話は具体的で判りやすく、説得力抜群です。私が締めの挨拶をしている間、菅さんは聴衆の皆さんと握手をしたり写真撮影に応じたり、活発に動き回ります。

その後、菅さんは奈良へ、私は17時半の新幹線で岡山へ。


8月28日(水) 
11時から、菅直人選対で協議を重ねました。代表選をめぐっては、相変らずの虚々実々が続いているようですが、菅選対としては、そのような駆け引きとは一線を画し、愚直に菅さんの主張を訴えていくことに徹します。


8月29日(木) 代表選、名古屋街宣、記者会見
12時から、菅選対の打ち合わせ。13時から世話人会。次第に情況が煮詰まって来ていますが、まだ流動的です。若手一本化の動きが急ですが、これもまだ誰に決着するか分かりません。河村さんが、断念会見しました。好漢だけに、無念な気持ちもよく分かります。

15時過ぎの新幹線で、名古屋へ。17時過ぎから、岡崎トミ子さん、前田雄吉さんと一緒に、菅さんの街頭演説に参加し、さらに18時20分から記者会見にも立ち会いました。菅さんは、米国のアーミテージ国務副長官のイラク攻撃発言を厳しく批判しました。日本政府は、これに協力するようなことがあってはいけません。

さらに会見では、熊谷国対委員長批判は慎み、人材登用では適材適所を強調しました。また、代表選に積極的に関わっている皆さんは、支援する候補予定者が誰であれ、全て民主党のために努力する大切な仲間だと強調しました。

19時から菅さんたちと一緒に夕食。20時半、新幹線で帰岡。


8月31日(土) 菅直人デー(街宣、岡山・草苅・総社集会s、会見)、倉敷

岡山駅前で街頭演説

 今日は、菅直人さんの岡山デーです。

12時過ぎから、岡山入りした菅さん、平岡秀夫さんらと昼食。13時から、岡山駅前で街頭演説。市議、県議のほか、5区のはたさん、2区の津村さん、公募合格者の柚木道義さん、平岡さん、私、そして菅さん。100人ほどが足を止めてくださり、幸先良いスタートです。

13時から、岡山市内で「菅直人支援集会」。予定をはるかに超える300人が集まってくださり、姫井県議の司会で、地方議員、津村さん、サポーター代表、私が応援演説。そして菅さんが25分ほど、熱のこもった演説で、聴衆を完全に魅了しました。私は、1977年4月の保谷小体育館での菅さんと私の父・江田三郎との出会いの話をし、菅さんは、ご自身の父親と私の父とが福渡小の同窓だという話をし、岡山ならではの暖かい雰囲気に包まれました。

15時から、県議の草苅隆幸さんを激励する会へ。満員の立食のパーティーで、菅さんは15分程度で代表選に望む決意と草苅さんへの期待を話し、私も県連代表として挨拶しました。16時からは記者会見。代表選だけでなく、日朝首脳会談や道路公団改革にも触れました。

17時から、総社市内で「菅直人を支援する会」。こちらも250人で、超満員。はたさんの司会で、柚木さん、市議、サポーター代表、私が応援演説。ここは旧岡山2区で、私の父の選挙区です。私も菅さんも、つい25年前の話に熱がこもり、大いに盛り上がりました。はたさんの熱意が実を結びました。


9月2日(月) 駅前街宣、上京、代表選協議
今日は、7時半から岡山駅前で、恒例の街頭演説「おはよう730、民主党です!」。草苅隆幸県議が20分ほど県政報告をし、私が30分ほど国政報告。長野県知事選の田中さんの勝利や、田中さんを強く支援しながら、昨日未明、まさに「夜明け前」に亡くなった今井澄参議院議員のことにも触れました。彼は民主党代表選では、3年前はピンチの菅さん推薦でしたが、今回は若手に思いを託していました。彼らしい選択です。

その若手の皆さんは、「集団的自衛権」に何の迷いもないようです。中には靖国公式参拝を公言する人もいます。私は、今井さんの信条も心情もよく知っており、「それはないよね、今井さん!」と叫びたい気持ちです。その後、津村啓介さんが10分弱決意表明をし、綾大介君が最後を締めました。みんなで一緒に、喫茶店で朝食。私は、9時過ぎの新幹線で上京。

12時半からと15時から、代表選の対応につき、いろいろな人と協議。次第に煮詰まってきています。取材。


9月3日(火) 
今日は、10時から断続的に20時過ぎまで、個別に数人の議員と代表選につき協議。その間に、取材も相次ぎ、分刻みの一日でした。

代表選は、中野寛成さんが出馬辞退しました。中野さんの心境に思いを馳せています。まだ少し立候補の模索があるようですが、どうやら鳩山、菅、横路、野田の4氏の争いとなったようです。党員・サポーター登録についても、いろいろな情報が飛び交っています。一般有権者の思いと党内の思惑とのねじれが、最大値に達しているようです。今後はこれを縮めていかなければなりません。


9月4日(水) 札幌(記者会見、街宣)
今日は、朝は代表選の協議。12時発のフライトで、菅さん、小川敏夫さんと一緒に、羽田から札幌・新千歳空港へ。

15時前から断続的に、代表選の協議。小泉首相が、民主党の代表選の行方を見た上で、内閣改造を考えると発言したことから、秋の総選挙が取りざたされ始めました。代表選では、人間関係よりも、政権交代を可能にする代表は誰なのかを、冷静に考えたいものです。16時から30分間、菅さんの記者会見に同席しました。発言要旨は、次のとおりです。

(1)株価が一時9000円を割り込み、金融危機の再燃が懸念されます。98年の金融危機の際、金融再生法は民主党案を呑ませましたが、健全化法は不十分でした。当時民主党が主張したとおり、厳しい資産査定による銀行の選別と不良債権処理が必要です。

(2)小泉首相は、景気や株価の動向、国会の懸案処理の見通し、補欠選挙の状況などを考えると、日朝首脳会談の「成果」を掲げ、解散にでる可能性があります。民主党は、新人や1期生へのてこ入れを急がねばなりません。

(3)鈴木宗男告発により、改めて公共事業のあり方やその受注業者からの政治献金禁止などの徹底の必要が明らかになりました。

(4)民主党代表選は、30万人の党員・サポーターの参加により、国民の多数派形成の絶好の機会となりました。

16時40分から街頭演説。私は、10分程度の演説の後、中座してJRで空港へ。17時半のフライトで上京。代表選協議。


9月5日(木) 代表選(選対会議、岩國さん、質問会)、別姓
今日は終日、代表選関係のことばかりでした。午前中は、議員と個別に協議。次第に菅さんの支持が広がってきています。

13時から2時間半、菅直人選対会議。港区赤坂のビルの狭い一室です。ビルの入り口では、テレビカメラが参加者を写しています。大勢がひしめき合って、熱っぽく緊張した議論をします。国会議員、候補予定者、地方議員など、はっきり分かっている有権者については、個別に支持傾向を確認。党員・サポーターについては、全体状況をさまざまな角度から検討。推薦人がまだ十分固まりきりません。ホームページやメルマガ、緊急出版する「政権交代準備完了」の検討など、協議事項は限りなくあります。15時にやっと、昼食にそばを掻きこみました。

16時、岩國哲人さんが菅さんと共同記者会見し、政策合意の上、推薦人となることを発表してくれました。「菅・横路vs.鳩山・野田」の構図だと、旧来の「保守vs.革新」の対決と見られがちですが、岩國さんが菅さんを推薦してくれることにより、そうしたステレオタイプの見方が当てはまらないことを示すことができ、大変良かったと思います。勇気百倍です。

18時から、「市民が質す公開質問会」。21時前まで、天野礼子さんの司会で、五十嵐敬喜さん、高野孟さん、山口二郎さんが順次質問し、4人の立候補予定者がてきぱきと答え、最後は天野さんが、会場からの質問を取りまとめて5点ほどぶつけました。

民主党の公約である選択的夫婦別姓制については、4人とも推進の意向を明言されました。もうこれで、鳩山さんや野田さんを押している別姓反対派の皆さんも、今年前半のような不毛な議論をすることは出来なくなくなるでしょう。


9月6日(金) 石井さんら、宇都宮
11時半から、石井一さん、河村たかしさん、前田雄吉さんが、菅さんや私などと一緒に記者会見をし、菅直人推薦を表明してくれました。これで、昨日の岩國さんと並んで、菅陣営に保革を超えた広がりが出てきました。勇気百倍です。

12時過ぎの新幹線で、宇都宮へ。他陣営も、現地に出向いて、議員や候補予定者に、代表選のお願いをしているようなので、私も見習いました。谷博之さん、水島広子さん、簗瀬進さんの事務所を順次訪ねました。幸い、谷さんと水島さんにはお会いでき、私の話を聞いていただきました。


9月9日(月) 代表選出陣式(申さん、はたさん)、届出、取材、出版

菅直人出陣式で挨拶
共同記者会見

今日は、民主党代表選の告示の日です。10時に、菅陣営の推薦人やスタッフが集まって、情勢の検討と役割分担などを協議しました。やはり、菅、鳩山の大接戦となっており、第1回で1位となっていないと、決選投票での勝利はないことを確認しました。

12時から、出陣式。まず、サポーターとして駆けつけたシン・ヘボンさんが、激励の挨拶をしてくれました。彼女は、6日のデンマーク大使館での夕食会で、私がたまたま隣り合わせた人です。彼女は日本に帰化、ご夫君は永住外国人で、ともにまったく自発的に、インターネットで民主党のサポーターになってくれたというので、その場で私が、参加を依頼しました。天の配剤としか言いようがありません。

続いて私が、このように一般の市民や外国籍の人にまで広がりを持つ菅さんを代表にすることは、私たちの使命(ミッション)なのだから、全力を尽くそうと挨拶しました。候補予定者として、はたともこさんと津村啓介さんが、挨拶と宣誓。はたさんの力のこもった挨拶で、みな引き締まりました。非常に盛り上がった会でした。

13時過ぎに散会し、菅さんと協議をした後、14時半に菅さんに付き添って立候補の届け出。いよいよ始まりです。菅さんは、マスコミのぶら下がりや、16時からの共同記者会見、18時からの新宿駅西口での合同街頭演説と、大童でした。私は、事務所にこもって作業です。

20時、21時40分、22時と断続的に取材。これも本部長の仕事です。さらに夜半まで協議。緊急出版の「改革政権準備完了」も、今日に間に合いました。


9月10日(火) 代表選、名古屋(街宣、演説会)
12時、12時半と、代表選の協議が続きました。すでに殆どの国会議員が態度決定しているようです。14時過ぎの新幹線で、さん、阿久津さんらと名古屋へ。車中でも、乗り合わせた議員と協議。

16時過ぎに到着後、直ちに駅前で街頭演説。既に河村たかしさん、前田雄吉さんが話しており、私が前座を勤めた後、菅さんが20分程度話しました。反応は上々です。17時から、代表選協議。

18時半から、本部選管主催で4候補揃っての立会演説会。菅さんから始めて、各15分の演説と会場からの質問に各5分の答。最後に各1分のメッセージ。20時半近くになりました。菅さんは、今井澄さんの遺言ともいうべき年金のスウェーデン方式に言及。導入には、いくつかの前提条件がありますが、年金破綻は回避できます。野田さんは、戦後教育は根本が間違っていたと発言。先日の靖国公式参拝発言に続き、私にはとても支持できない態度です。

外では、はたともこさんらが、発売されたばかりの菅さんの著書「改革政権準備完了」を、声を嗄らして販売していました。結構売れたようです。21時半過ぎの新幹線で帰岡。


9月11日(水) 代表選(広島、高槻)
13時過ぎ、新幹線で広島へ。代表選の協議です。15時半の新幹線で新大阪へ。JRで高槻へ。18時前から駅頭で、代表選の街頭立会演説会が開かれたので、聞きに行きました。4候補が15分ずつ、熱弁を振るい、道路は聴衆で埋まりました。菅陣営は特別の動員がないせいか、菅さんの演説開始時は拍手はまばらでしたが、終わると、期せずして大拍手が起こりました。野田陣営は昨日も今日も、パフォーマンスが際立っています。

JRで京都へ。新幹線で上京。代表選協議。


9月12日(木) 選対会議、記者懇
 今日は、代表選4日目。午前中はゆっくりして、13時から2時間ほど、選対会議。岩國哲人さんも参加され、適切なアドバイスを頂きました。状況を分析しましたが、大接戦です。

16時から、代表選の個別協議。16時半から、記者の皆さんとの懇談会。私から申し上げたことは、(1)大接戦になっていること、(2)菅さんは、動員合戦でなく、政策論争をしたくて、年金のスウェーデン方式などにも言及したこと、(3)労働組合と政党の関係は、政党による選別であってはいけないことです。

記者の皆さんから、鳩山プランの中にある新人候補への財政支援につき、意見を求められました。政党が候補者を支援するのは当然で、菅さんも先日の発表でそのことに言及しました。鳩山プランが、その限度を超えて、その財力にものを言わせて落選者の生活支援をするということであれば、代表選の話題にはふさわしくないことです。


9月13日(金) 代表選取材
13時半から、代表選につき池田元久さんと協議。14時から、やはり代表選につき、NHKのクローズアップ現代の取材。結果が出た後に放映されるそうなので、菅代表のスタートに弾みをつけることも意識しながら発言しました。


9月14日(土) 代表選演説会(岡山)
15時半から、民主党代表選の立会演説会。500人の会場でしたが、大勢の人が駆けつけてくれ、椅子を追加するほどでした。4候補の演説も聞きごたえがあり、皆満足したと思います。その後、菅さんと番町文庫のお好み焼きで盛り上がりました。若い皆さんの判定は、やはり菅さんが一番です。


9月15日(日) 
12時過ぎのJRで坂出へ。民主党の香川県内の情況を教えていただき、代表選への協力をお願いするためです。2区の真鍋光広さんには会えませんでしたが、三宅幹事長や昨年の参院選の候補だった名倉みどりさんにお会いしました。名倉さんは、来年の県議選に民主党公認で頑張ってくれます。皆さん、菅さんへの期待が大きいようです。


9月16日(月) 代表選演説会(横浜)
18時半から、民主党代表選の立会演説会。菅さんは秀逸。各候補とも熱の入った名演説でしたが、一部陣営の熱狂的応援が、一般の皆さんの顰蹙を買わなければいいがと心配します。選管の土肥隆一さんが、過熱を抑えようと声を嗄らしておられました。その後、横浜と東京で打ち合わせ。


9月17日(火) 
今日は、10時から1時間弱、菅さんを交えて代表選の協議。大詰めですが、菅陣営は、あくまで正攻法で理解を求め、ポストの手形を切るようなことはしません。

13時から、菅直人選対会議。新たに石井一さん、海江田万里さん、谷博之さんも参加して下さり、勇気百倍。細かな情勢分析をしましたが、依然として伯仲です。15時からも代表選協議。

16時過ぎから、菅選対の責任者として、池田元久さんと共に記者の皆さんとの懇談。サポーターの見方などにつき、多少突っ込んだ話をしましたが、本当のところは分析不能です。


9月18日(水) 
12時から代表選の協議。12時半から取材。

14時半から深夜まで、断続的にさまざまなレベルで代表選の協議。その間に日朝会談につき情報が入って来、対応の協議をしました。


9月19日(木)
10時半から代表選協議。13時から菅直人選対会議。石井一さん、岩国さんのほか、初めて金田誠一さんが出席。菅陣営は楽観ムードと言われているようですが、そんなことは断じてありません。前原グループが必ず菅支援を決めるとも見ていません。怪情報が飛び交っています。

14時から、代表選協議。16時半から、記者の皆さんと懇談。日朝首脳会談で、拉致被害者多数の死亡が明らかになったのに、小泉首相はこの悲劇をめぐる真実の解明をおろそかにしました。それでも世論調査の内閣支持率は上がっています。この事態を受けて、小泉首相は必ず解散、総選挙を考えると思います。


9月20日(金) 
今日は、午前中は代表選の協議。マスコミの取材や予測も、いよいよ大詰めで、それだけ私たちに対するマスコミの接触も、密度が濃くなってきます。

党員・サポーター投票は21日が締め切りですが、既に事実上終わっています。サポーターの皆さんが、各総支部の代表の意向どおりに投票するならば、1位は鳩山さんで、菅さんは2位。昨年の自民党総裁選のとき、私も含めて多くの人が、直前まで、自民党の党員は派閥系列だから、最大派閥の橋本さんが優位だと思っていました。その自民党でさえ、国民の意向を反映した選択をしたのです。民主党のサポーターが、自分自身の判断を放棄して、世論調査の結果を無視し、総支部代表の指示に盲従するとは、到底信じられなせん。そんなことをすれば、民主党の自己否定です。実は、同じことが議員や候補者にも言えるのです。

12時前の新幹線で岡山へ。15時半から、電機連合岡山地方協議会の定期大会で挨拶。17時前、さらに西下して代表選協議。19時過ぎの新幹線で上京。

小泉首相訪朝後の世論調査は、内閣支持率が急上昇し、61%となりました(朝日新聞)。民主党の支持率は3.2%で、公明党と並んでしまいました(読売)。危機的な数字です。完全に小泉首相のパフォーマンスに食われています。未来に何の希望も持てない時代に、小泉首相なら何かするかも知れないという、絶望状態から生じる小泉支持なのです

民主党はどうでしょう。この期に及んで、まだ、代表を変えようという気迫がストレートに伝わって来ないというのでは、民主党を支持しようがないではないかというのです。このまま今、総選挙を打たれては、民主党は消えてなくなります。代表を変えなければなりません。そうでないと、日本が沈没してしまいます。


9月21日(土) 
今日は、10時半から菅直人選対の最終の会議。まず私から「依然として状況は伯仲で、気力の勝負です。最後まで気を引き締めて、全力を出し切ったほうが勝ちです。よろしく。」と挨拶。明22日夕から、各陣営とも集会を予定しているようですが、菅陣営では、宿泊代まで持って呼びつけることは出来ません。真に志のある人々で、菅さんを激励したいと思っています。金力がものをいう選挙にしてはなりません。


9月22日(日)
昼からは、代表選の協議です。15時からは参議院の皆さんと、17時からは菅選対の世話人と。19時半から、最後の集会を行いました。国会議員が約30人、立候補予定者は代理を含め20人弱、お手伝い下さった皆さんや地方議員の皆さんなど、計100人ほどが集まり、本当に心の通った良い会になりました。もちろん会費制です。みな勝利を確信したと思いますが、もちろん、最後まで気力の勝負。気を抜いてはいけません。その後も協議。夜が更けるに従い、いろいろな情報が伝わってきますが、一喜一憂しないことが大切です。


9月23日(月) 民主党代表選出党大会(菅さん敗北)
今日は、民主党の代表選出党大会です。10時から会場のホテルで、菅選対の世話人会で、最後の詰めの打ち合わせをしました。11時から、菅選対に協力いただいている皆さんが集まり、最後までの結束を確認しました。

8時から開票が始まった党員・サポーターと地方議員の皆さんの郵便投票の状況が、断片的に伝わってきますが、いずれも確かな根拠はなく、一喜一憂すべきでないと戒めました。しかし、あまり嬉しい情報はなく、気持ちは乱れました。

12時過ぎに大会の受付を済ませ、さらに多数派形成のため最後の努力を重ねました。13時から開会。型どおりの進行の後、4候補の最後の訴え。横路さんは、民主党が今のままでいいのかと、静かに語りかけ、菅さんは、率直に自分の至らなさを反省しながら、第一線で頑張っている候補者全員のために全力を尽くすことを誓われました。鳩山さんは、ニュー鳩山となることを宣言され、野田さんは、日本の現状を振り返り、私たち自身の中に安逸をむさぼる怠惰がないかを語り掛けました。みな死力を尽くしたと思います。

投票の結果のポイント数は、横路、菅、鳩山、野田の順に、党員・サポーターは33vs94vs126vs67、地方議員は10vs15vs17vs5、公認候補は14vs22vs25vs22、国会議員(1人2ポイント)は62vs90vs126vs88で、合計では119vs221vs294vs182となりました。党員・サポーターの投票率が51・33%というのは、どう考えても解せません。世論調査の結果が、まったく反映されていません。国会議員らでの劣勢を党員・サポーター票で盛り返す方針が、崩れました。岡山県で菅さんが、党員・サポーターの5ポイントすべてを獲得したのが唯一の救いです。

決選投票の結果のポイント数は、菅、鳩山の順に、党員・サポーターは16vs31、公認候補は42vs41、国会議員(1人2ポイント)は184vs182で、合計では242vs254で、鳩山さんの当選となりました。公認候補と国会議員で、菅さんが上回ったことは、大きな意義を持っていると思います。しかし、党員・サポーターでの劣勢を挽回することは出来ませんでした。皮肉な結果です。

懇親会の後、菅陣営の反省会で、私は心から非力をお詫びしました。多くの参加者が、党員・サポーター投票の結果が納得できないと、悲憤慷慨。しかし、石井一さん、北澤さん、岩国さん、海江田さんらから、この試練を乗り越えることにより、菅さんは必ず一層大きくなると激励されました。

私たちは、この結果を受け入れます。しかし、必ずしも自らを納得させることは出来ません。鳩山新体制に期待しますが、党内に別の選択肢もあることを、はっきり示していきたいと思います。ご支援いただいた皆さんの、一層のご鞭撻をお願いします。


9月24日(火) 党大会、幹事長人事、座礁?
今日は、民主党大会の第2日で、鳩山代表の演説があります。

8時過ぎ、マスコミの方からの電話で、深夜の2時過ぎに、役員人事の大綱が決まったらしいがと、その内容を伝えてきました。幹事長は、中野寛成さんではありませんでした。私は、相談されていないし、その内容で菅さんが、何かのポストを受けることにはならないと答えました。徹夜で、人事をめぐる激しい駆け引きがあったようです。

10時から大会に出席。鳩山新代表の演説は、ニュー鳩山として、「旧党派」の垣根をなくして、求心力を発揮するといった内容で、新鮮味はありませんでした。しかし最後に、中野さんの幹事長起用に言及されたときには、皆唖然として、拍手もまばらでした。中野さん本人は立派な方で、私も何でも話せる仲ですが、この人事では、「旧党派」はどうなるのでしょう。代表選立候補断念と鳩山さん支持の経過に照らしても、裏取引の有無など、鳩山代表にかなりの説明責任があります。最初からこの人事では、風通しのいい、公明正大な党運営に重大な懸念が生じます。

大会終了後直ちに、菅選対の世話人らが集まって、今後の対応を協議しました。菅さんはもちろん一兵卒で、党のために尽力しますが、私たち世話人らも、何かのポストが提示されても、みんなで相談することにしました。提示を期待しているのではありません。

その後も情報が錯綜し、取材も続きました。結局、徹夜で相談された人事構想は、白紙になったそうです。しかし白紙が、幹事長まで含むのかどうか、判然としません。もしそうなら、鳩山代表の人事決定能力に疑問が生じます。当事者能力があるのかどうかです。ニュー鳩山丸は、出航しないうちから座礁したのかもしれません。鳩山さんに投票した「若手」議員の皆さんから、納得のいく説明を聞きたいものです。

夕食は、菅選対の裏方を努めてくれた数人と、ちゃんこ鍋。30数日間連続で事務所宿泊という兵(つわもの)もいます。


9月25日(水) 人事迷走(岡田、中野さんs)、菅選対
今日は、朝から「ニュー鳩山」体制の人事につき電話連絡の洪水。11時には、岡田克也さんが来室されました。ボランティアとして、菅選対責任者の私に、(1)鳩山さんと菅さんの会談の仲介と(2)菅陣営からの役職就任への協力を要請するとのことです。岡田さん自身は、鳩山代表が、幹事長以外の人事を白紙にし、手順を踏んで役員の協議で人事を決められるなら、幹事長代理を受ける用意があるとのことです。

菅選対で協議をしましたが、鳩山代表が自らの決断で中野さんの幹事長起用を表明され、その他の人事の構想も出来ている以上、菅さんとして申しあげるべき意見は特になく、鳩山代表の手法の特色をベールで覆うような糊塗策は適切でないので、お断りしようということになり、私から岡田さんに、その結論を伝えました。その後若干の経過を経て、菅さんから鳩山代表に電話をし、鳩山代表のお考えどおりに進められることに対し、特に申しあげることはない旨を伝えました。

15時から、菅選対の有志の意見交換会。代理を含め20人余が集まりましたが、鳩山代表の人事は極めて不評です。旧党派の温存で、論功行賞そのものの上、経過がまったく不透明です。およそ民主党的とは言えず、その対極にある政治手法です。市民政治の確立にとって、重大な障害が生じており、小手先細工で乗り越えることは出来ません。

その間も電話連絡が続き、中野新幹事長から代表選の候補者4人と中野さんの5者会談の打診がありました。協議しましたが、その必要はないので、断りました。菅陣営に気を使わずに、鳩山代表の思うとおりに進められればいいのではないかということです。

16時半から、早稲田大学の学生4人が来られ、1時間強、インタビューを受けました。「大学とは?」というゼミのテーマで、面接調査をしているそうです。最後に私から、「現状で民主党を支持しますか?」と質問。「若手がそろっている民主党に期待します。」と答えてくれました。若い皆さんのため、頑張らなければなりません。


9月26日(木) 取材、羽田さん、リーダーシップ
民主党人事は、昨日と異なり、無気味な静けさです。

夜、羽田特別代表から電話をいただき、鳩山執行部につき意見交換をしました。

菅さんが4者会談を頑なに拒否して、鳩山代表に非協力の態度をとっているとの見方があります。しかし、会談をしても、成果は何も出てきません。菅さんも他の方たちも、特別に申しあげる意見はないから、気を使わずに、鳩山代表のイニシアティブで人事を進められるのが一番いいと申しあげているのです。

つまり問題は、鳩山さんを支持した皆さんの中にあるのです。鳩山代表が決断した人事案に、岡田さんが異議を唱え、国対委員長以下を白紙に戻しました。そこで4者会談をし、元の案と異なる人選にすると、元の人が怒ります。元どおりにすると、岡田さんが怒ります。なぜ会談で結論を出さなかったのだとか、なぜ会談をしたのかとか、混乱は増すだけです。害あって益なしなのです。

鳩山代表はすでに、ご自身の決断で人事に着手されたのです。私は、その手法も内容も悪いと思いますが、結果がどう評価されるかのリスクも代表自身が負って、自分で人事を決定されるほか方法はないのです。まず他の候補者や羽田さんの意見を聞く手順があったと思いますが、鳩山代表がその手順を踏まずに進める道を選んだのですから、その道を進むほかないのです。トップのリーダーシップについての自覚が問われているのであって、揺らぐのが一番悪いといっているのです。もちろん結果責任をとることも含めてです。


9月27日(金) 
今日は朝から、民主党の役員人事の協議や取材で、電話ラッシュでした。

午後も、電話と取材とデスクワーク。若手の一部から、中野幹事長を白紙に戻せば、鳩山代表の責任は問わないとの意見が出ました。気持ちはよく理解できますが、私たちは、鳩山代表を問責してはいません。人事権者の決定が、反対者の意向次第で覆るのでは、組織運営は出来ません。中野問題をどう乗り越えるかは、ひとえに代表の決断と責任で決めることです。

菅グループは、鳩山代表に一切協力しないなどと言ってはいません。鳩山代表が適切と考えられるポストを個別に提示されることに、依存はありません。グループとして、持ち寄って協議をします。一本釣りなどと非を唱えて、態度を硬化させることはありません。ただ、中野さんの起用に憤っている若手の皆さんとは、鳩山代表が直接話をされた方が良いと思います。菅さんは一兵卒として協力します。鳩山代表の電話での協力要請に、私は「お話しは伺います。」と答えました。


9月28日(土) RSK、役員人事、仲間たち
14時から、地元テレビ「RSK」の国会報告の収録。民主党代表選につき、お礼とお詫びを述べ、その後の迷走につき、私の見方を話し、小泉マジックに負けない民主党を作るため、もう少し時間を貸してくれるようお願いしました。

朝から電話連絡が続きましたが、15時ころから人事が本格化し、電話連絡が集中しました。その後、やっと民主党の新体制の骨格が決まりました。

鳩山代表による中野幹事長の起用については、その手順も人選も、適切とは思いません。大会から今日までの迷走により、鳩山代表の指導力に疑問も生じました。しかし、鳩山代表がご自身の決断と責任で進められる限り、これを前提としてその後の人事を決定していくほかありません。

15時前に私のところに、海江田万里さんを政調会長に起用したい旨の打診がありました。私は、菅グループは人事に対し、グループ対応をしないので、人事権者が直接、その決断と責任で進められるよう申し上げました。その上で、海江田さんは菅候補の推薦人ではありませんが、人選については好感できると付け加えました。

その後、海江田さんからご相談がありましたので、以上の経過もお話しし、引き受けることをお勧めし、バックアップをお約束しました。こうして海江田政調会長が決まり、国対委員長も選対委員長も決まりました。一日も早く、鳩山新体制が本格スタートを切ることを望みます。


9月30日(月) 駅前演説(代表選お詫び)、菅選対
今日は、7時半から恒例の駅前街頭演説「おはよう730、民主党です!」に参加。20分ほど、民主党代表選と景気の現状について話しました。代表選は、経過の説明をし、お礼とお詫びを言いました。現状では、民主党に政権を託して下さいとは、とても言えません。もう少し時間を貸して下さいと言うのが、精一杯でした。

8時過ぎの新幹線で上京。新横浜を過ぎるまで、爆睡。福山哲郎さんが乗り合わせており、2人で、週末に地元の有権者から寄せられた厳しい反応に、ため息をつきました。一般の有権者と直接に話をしている民主党議員にとっては、この代表選と直後の人事の迷走は、居たたまれないものです。

12時前、議員会館へ。16時から1時間半、菅選対のメンバーで意見交換会。菅さんをはじめ議員16人、代理10人ほどが集まり、私から経過報告。地元での、鳩山・中野体制への厳しい反応につき、参加者からこもごも報告がありました。国のかたち研究会は、今後も活動を続けます。個別課題を取り上げて、執行部を補完して活動に取り組み、民主党が政権担当すれば何を実現するかを示して、党の活動の厚みや魅力を増して行きます。


10月1日(火) 両院総会、代表選、NC
14時から民主党本部で両院議員総会。鳩山・中野体制のスタートを切る総会で、新人事が発表され、組織委員長に川端達夫さん、国民運動委員長に野田佳彦さん、男女共同参画委員長に鎌田さゆりさんが決まりました。意表をつく人選もありましたが、特別の発言はありませんでした。菅さんにマスコミが殺到していたのが目立ちました。

15時前から、小川敏夫さん、阿久津幸彦さんらと、代表選の結果を仔細に点検しました。手許の情報を総合して、得票総数に照らして個々の議員らの投票行動を推測したのですが、人間不信になりそうで、すべて封印しました。

NC人事が進行し、ポストを提示された人から、次々に電話で相談が寄せられ、アドバイスをしました。人選は順調に進んでいると思います。


10月3日(木) 中国新聞、両院総会(QT)
今日は11時から、中国新聞が民主党の今後の課題につきインタビュー。有権者の選択によって、日本を官僚主権から国民主権に変えるには、民主党こそが市民が主役の国民政党に脱皮しなければなりません。しかし、代表選を振り返ってみると、それには残念ながら、もうちょっと時間がかかると言わざるを得ません。そのことを率直に話しました。

14時から、両院議員総会。新人事が提案され、拍手で了承されました。私は、参議院の国家基本政策委員長で、党首討論(Question Time)の司会役です。実は、6月に閉会した通常国会の最終段階で内定しており、ニュー鳩山人事ではないのですが、今日の発表となりました。フロアーからの要求で、14時半から30分強、両院議員懇談会。マスコミが入らないのが総会との違いです。党員・サポーター票の点検や民社協会の扱いが議論になりました。


10月4日(金) 国のかたち研究会、壁
今日は、10時から2時間ほど、国のかたち研究会の世話人会。菅グループの勉強会で、私はその座長です。代表選を終わって、これからのことを話し合いました。

菅グループは、ニュー鳩山体制の人事については、グループとして人を推薦するとか注文をつけるとかというようなグループ対応はせず、鳩山代表の決断と責任に委ねました。結果として、NCにはずいぶん登用されましたが、常任幹事会には登用されていません。今後の党運営に関っていく場合の課題です。

ニュー鳩山体制は、スタートからつまずき、国民の期待に逆行してしまいました。前途は多難だと思います。2年の任期中に、直近の統一補選に続き、統一地方選、衆院選、参院選と、すべての選挙があります。国会論戦もあります。これらを全て、今の体制で乗り切れるとは、私には到底思えません。

壁に突き当たったとき、みんながどこまで虚心坦懐に話し合って、打開策を見出すことができるかが、必ず問われます。私たちが答を出せるかどうかに、日本の未来がかかっているのです。しかも日本には、それほど時間が残されていません。菅グループの責任は重大です。

>>2002/09民主党代表選リンク集


2002代表選活動日誌

戻るホーム2002目次前へ次へ