1978/03/26 市民の革新政党を目指して

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    われわれのめざすもの

一、 われわれは、自由、平等、博愛という市民革命の理想を現代において実現する新しい自由な社会主義社会をめざす。
一、 われわれは、この社会を自由と民主主義にのっとり漸進的改革を積み重ねて実現する。
一、 われわれは、この社会を実現するため平和主義、民主主義、社会主義の理念の下に結集する。


   社会主義

(1) 本来、社会主義は自由と民主主義を求める理想であり、われわれはこの理想をもっともよく継承する社会民主主義の立場をとる。
(2) 生産力の無限の発展を前提としたこれまでの社会主義思想を改め、生態系と調和された社会をめざす。
(3) 自由で分権的な社会主義社会は、集権的体制をしりぞけ、社会的「公正」と「制御」の原理に基づき、ゆとりある福祉社会と、差別のない「自由な市民の連帯する共同体」をめざす。


   平和主義

(1) 人類の体験してきた悲惨な戦争の根絶をめざし、世界に誇る日本国憲法の原理である平和主義を堅持する。
(2) 平和共存の世界秩序の形成をめざし、「力の政治」を拒否する。南北の格差を除去し、第三世界の正当な諸権利を保証する国際民主主義を実現する。
(3) 限られた人類の環境としての地球を守り、資源・エネルギー・所得の公正な配分を実現する人類社会をめざす。


   民主主義

(1) 民主主義の核心は個人の人格の解放とその可能性の追求を保証するため自由を厳守することである。
(2) 現代における政治的民主主義は、「公開」 「分権」 「自治」 「参加」を保証するものでなければならない。
(3) 市民参加は、政治・経済・文化すべての領域において自治をめざす民主主義の原点であり、社会の改革と活性化に不可欠である。

   一九七八年三月二十六日

社会民主連合結成大会


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